「お金の大切さ」や「使い方」について、子どもに早くから伝えたいと考える家庭も多いはず。しかしお金の話をするといっても何をすればいいのか分からず、結局何もせずにここまで来てしまったという場合も多いのではないだろうか。そこで紹介したいのが、家族で開催する「マネー会議」。家庭でお金について話す意義を確認し、具体的に何をすればいいのかを紹介する。

家族でマネー会議を開催する2つのメリット

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(画像=People Image Studio/Shutterstock.com)

家族でマネー会議を開催するメリットは大きく2つ。
(1)ライフプランの実現をできるだけ効率的に行えるようになること
(2)子どもに対して金銭教育ができること

教育費、マイホームの購入費、老後の資金は人生の三大支出と呼ばれ、金額が大きい分、計画がずれ込むと他のライフプランに影響を及ぼすことになる。ライフプランを効率的に実現していくためには、資金使途に優先順位をつけなければならない。

そしていかに効率的にプランを実現していくか、家族の目的意識を揃えておきたいところだ。家族が現状をしっかり理解し、今後のライフプランについても話し合い、同じ方向性でマネープランを実行できる状態にしていくことが重要である。

家族で共通の認識がないために消費行動がバラバラになってしまうと、1人が目的実現のために倹約していても、他の誰かが自由にお金を使ってしまっては思うようにお金は貯まっていかないだろう。

家族では具体的に何を話し合うべきなのか?

重要なのは家計の「お金の出入り」を把握することである。

「入り」とは、会社員であれば給与やパート収入が該当する。実際に自由になるお金は、額面給与から社会保険料や税金を差し引いた「手取り」(可処分所得)である。

「出」とは、支出のこと。収入を増やすのは会社が関係する分コントロールしにくい部分があるが、「支出」は自分たちでコントロールしやすいため見直し可能な部分も多い。家族会議では、本当に使うべきところに使えているかを見直すいいキッカケになるだろう。

月ベースで構わないので、何の用途でいくら使っているか把握する機会を設けてみよう。夫婦、子どもの間でしっかり情報共有をしておくことで、どんぶり勘定を防ぐことができるかもしれない。

住居費、通信費、生命保険料、子どもの習い事や塾代などを含めた教育費、いわゆる「固定費」は見直し効果が大きい。住宅ローンを見直す、格安スマホに変える、不要な保険を解約する、必要な習い事・塾に絞るといったことをするだけで、大きなコスト削減が期待できる。

一方、食費や水道光熱費、趣味やレジャー費、交際費などの「変動費」を必要以上に切り詰めるとモチベーションの低下につながることもあるため、バランスは意識しておく必要がある。家族で話し合い、将来のプラン実現のために節約できる部分があればしていくといいだろう。

すべての情報を子どもに開示する必要はないが、子どもも含めて話し合うことで、家庭のお金の出入りを共有する機会が生まれ、十分な金銭教育の場になる。もし必要なものがあれば、家族会議でプレゼンをしてもらい、他の家族が必要だと判断すれば購入するといった仕組みを取り入れるのもいいだろう。

子どもにお金で失敗させないためにも金銭教育を

お金のことをテーマに子どもと話すことは、一般的にはハードルが高いと思われているかもしれない。家庭のお金の流れが分かることで、習い事や塾代、小遣いなど、自分に関わるお金が限られた収入から捻出されていることが分かる。家計にどのくらいの負担をかけていることが分かれば、勉強に対する意欲の変化も期待でき、進路などについても真剣に話し合うきっかけ作りになる。

子どもの年齢によって理解度は異なるが、「消費税率の引き上げ」や「老後2,000万円不足問題」など、身近なニュースをテーマに内容を解説してあげるのもよい金銭教育の場だ。老後資金でいえば、公的年金の金額、老後の生活費、不足するお金の準備方法等々、話す内容には事欠かない。

子どもも「お金の大切さ」がわかってくると、買い物をするときもじっくり考えて購入するようになる。「それは今本当に必要な物なのか」、買ったほうがいいのか、リースで済ますことができるのかなど意識できるようになる。「単に欲しい物」なのかを自分で判断する目を養うことにもつながるだろう。欲しいだけのときには、家計に余裕のある時にしようと意識や行動が変わってくることも期待できそうだ。

それでもお金の話を親子でしにくかったら、子どもと一緒にマネー関連のイベント等に参加するのもひとつだろう。金融庁では金銭教育のイベントも行っており、金融機関や民間企業、学校などでもファイナンシャル・プランナーなどお金の専門家と共にイベントを開催するケースが増えている。

りそな銀行でも、小学生向けに「りそなキッズマネーアカデミー」、中学生向けに「りそなティーンズマネーアカデミー」を開催している。参加したあとで自分の家庭のリアルな数字で復習すると、子どもにとってより実践的な金銭教育の場となり効果はいっそう高まるのではないだろうか。 (提供:確定拠出年金スタートクラブ

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