より多くのフロー(年収)を獲得することは大事なことですが、それだけではお金に対する心配はなくなりません。最終的に必要なのは、フローよりもストック(資産)です。ストックを積み上げていく「BS脳」について考えてみましょう。

BS脳とはどんなものか

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(画像=Casper1774 Studio/Shutterstock.com)

「人より高額な年収があるのに貯蓄が少ない」と悩む人は多くいます。その理由は単純で、入った分だけ支出してしまうから。年収が高いうちはそれでも家計は回りますが、もし身体を壊したり、経済環境が大きく変化したりして年収が下がれば、家計は一気に赤字に陥る可能性があります。

そこで注目したいのは、短期的なフローを重視する「PL脳」(Profit and Loss statement=損益計算書)ではなく、長期的にストックを積み重ねていく「BS脳」です。BS(Balance Sheet)、つまり貸借対照表の視点で家計をとらえて、価値ある純資産を築いていくことが重要になるのです。

例えば収入の中から一定割合を、恒常的な収益をもたらしてくれる株や投資信託などの金融商品に振り分ける。最初のうちは、金融資産から得られるリターンはそう大きくないとしても、複利効果によって徐々にリターンが増え、資産も増えていきます。

また不動産や自動車などの高額な買い物をする際も、BS的発想で選ぶことが大事です。リセールバリュー、つまり数年後に売却したらいくらになるのかを意識して商品を選ぶことで、単なる消費ではなくBS強化につながる買い物ができます。

BS脳で人的資産を積み上げる

このようなBS脳の視点は、人的資産にも当てはまります。人的資産とは、個人のスキルや人間関係、健康、ブランド力といった目に見えない資産のことです。

例えば、自分の仕事に関係する専門的な知識を身につけるためにスクールに通う。それによって一時的な支出が発生し、プライベートな時間を削ることになりますが、長い目で見ればキャリアアップにつながり、長期にわたる収入アップというリターンが期待できます。

このように、BS脳ですべてを考えるようになると、短期的な収入をあまり意識せずに過ごせるようになります。常日頃から金融資産・人的資産に積極的に投資していくことで、BSが積み上がります。そのBSから収益が得られるようになり、さらにBSが蓄積されるという好循環に入っていくのです。お金を殖やすことを目的とするなら、PL脳よりBS脳で考えることがより現実的かつ実践的といえるでしょう。(提供:ANA Financial Journal

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