モトリーフール米国本社、2019年12月1日投稿記事より

ネットフリックス(NASDAQ:NFLX)とアマゾン(NASDAQ:AMZN)は、過去10年間で最高の株価パフォーマンスをあげた2銘柄です。

ネットフリックスは過去10年間でなんと3,600%も上昇し、アマゾンは1,260%も上昇しています。

しかし、両社が必ず市場リターンに打ち勝てるという時代は終わりつつあります。

両社の株は年初来で上昇していますが、どちらのリターンもS&P 500のリターンを下回っています。

これは、両社がそれぞれ新しい課題に直面しているためです。

ネットフリックスとアマゾンについて、詳しく見ていきましょう。

なお、特に明記のない限り、数値は執筆時点のものです。

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(画像=Getty Images)

ネットフリックス:ストリーミング業界の状況が変化

ネットフリックスは、2010年代にストリーミング業界のトップに立ちました。

それ以来、多少のライバルはいたものの、同社は圧倒的な存在でした。

ネットフリックスは長い間Huluおよびアマゾン・プライムと対決してきました。

しかし、ネットフリックスほど自前のコンテンツにリソースを注ぎ込んだライバルは存在しませんでした。

同社は、コンテンツの作成などに、2019年に現金ベースで約150億ドルを費やす予定です。

これには、「The Irishman and Marriage Story」のような作品が含まれます。

ネットフリックスは、コンテンツ作成のための莫大な資金を調達するために多額の負債を負い、マイナスのフリーキャッシュフローとなっています。

そして今後、ネットフリックスの競争環境は、より厳しくなります。

ディズニーとアップルの両社が独自のストリーミングサービスを11月に開始し、AT&TのHBOマックスとNBCユニバーサルのピーコックの両社が来春にストリーミングサービスを開始する予定です。

Disney +は、初日に1,000万件の加入件数を発表し、投資家を驚かせました。

このサービスは、月額6.99ドルです。これは、ネットフリックスの標準プラン価格のほぼ半分であり、同社に対する最大の挑戦者となる可能性が高いと思われます。

ネットフリックスの実績PERは、約100倍と非常に割高です。

これは、予想を超える加入者の減少や利益の減速が生じると、株式の暴落を引き起こす可能性があることを意味します。

なお、クレディ・スイスによると、これまでのところ、ネットフリックスはDisney +のスタートで「ほとんどまたはまったく影響を受けていない」ということです。

ネットフリックスの株価は9月以降、上昇傾向にあります。

アマゾン:常に革新的なテクノロジーの巨人

「The Everything Store(全てを扱うお店)」とかつてアマゾンは呼ばれていましたが、今では「The Everything Company(全てを扱う企業)」と言えるでしょう。

テクノロジーの巨人は、クラウドコンピューティング、AI(人工知能)関連技術、ヘルスケア、ロジスティクス、レジなしの店舗など、eコマース以外のさまざまなビジネスに進出しています。

アマゾンは今年、米国プライム会員向けサービスでこれまでの無料2日間配達を翌日配達に短縮しました。

また、独自のアマゾンブランドのスーパーマーケットチェーンの計画を発表し、伝統的なヘルスケアと仮想現実の両方を使用するアマゾン・ケアと呼ばれる医療サービスを開始しました。

「地球上で最も顧客中心の会社であること」というミッションの下、アマゾンは日々新しい顧客を獲得し、既存顧客とのビジネス拡大のために改善を続けています。

たとえば、翌日配達の導入で15億ドルの費用がかかりました。

しかし、この投資により、同社は、スピードが特に重要となるホリデーシーズンで勝者となることができます。

アマゾンは今年、クラウドコンピューティングのAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)のトラブルにより損失を被りました。

しかし、AWSはクラウドコンピューティング分野でリードしており、長期的に利益を高めるでしょう。

これらの2つの市場とヘルスケアのような分野での機会は、近い将来の同社の成長を促進するはずです。

株価も割高であり、実績PER80倍で取引されていますが、今後も高い成長が予想されています。

結論

ネットフリックスとアマゾンは、どちらも割高な高成長株です。

ネットフリックスの方が、近年わずかに優れたパフォーマンスを発揮しています。

しかし、同社が直面している新たな競争には、かなりのリスクがあります。

一方、アマゾンは、プライム会員プログラムが長期的な成長を促進し、リセッション(景気後退)が来ても耐えられるものと思われます。

また、アマゾンはネットフリックスよりも多様な事業を行っていて、事業分散が効いています。

そして、アマゾンは今後、全く新しいビジネスラインを開発する可能性があります。(提供: The Motley Fool Japan


免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Jeremy Bowmanは、アマゾン株、アップル株、ネットフリックス株、ウォルト・ディズニー株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、アップル株、ネットフリックス株、ウォルト・ディズニー株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、ウォルト・ディズニー株のオプションを推奨しています(2021年1月の60ドルのロング・コール、2020年1月の130ドルのショート・コール)。