燃料電池自動車(FCV)とは、水素を燃料にした車のことで、酸素と化学反応させて発電した電気によってモーターを回して走る車です。走行中に排出するのは水のみで究極のエコカーと呼ばれています。このたび、世界初のハイブリッドFCVがメルセデス・ベンツから発売されました。どういった車なのでしょうか。

FCVやEVはガス欠に弱いというデメリットを解消

プラグインハイブリッド燃料電池自動車,GLC F-CELL
(画像=鈴木博之)

FCVやEV(電気自動車)はガス欠(水素・電気)になったときの対応が難しいという問題がありました。JAFでは、ガス欠になった場合の対応は、水素ステーションや充電ステーションまで搬送するという方法をとっています。

しかし、メルセデス・ベンツから発売されたプラグインハイブリッドFCVの「GLC F-CELL」では、バッテリーを搭載しているため、ガス欠になったとしてもバッテリーの電力だけで41kmは走れるのです。

プラグインハイブリッドのため充電ステーションで充電も可能

水素ステーションは近年増えてはいるものの、2019年9月末時点で都内に整備されているのは14ヵ所です。「GLC F-CELL」はプラグインハイブリッドのため、近くに水素ステーションがなくても充電ステーションがあればどうにか走ることは可能です。

「GLC F-CELL」の水素タンクは700気圧タンクに約4.4kg充填でき、水素だけの航続距離は336kmです。補給時間は3分ほどのため、水素ステーションのインフラがさらに整えば化石燃料車と同じように手軽に補給も可能です。

価格1,050万円(税込)はバーゲンプライス?

「GLC F-CELL」の価格は1,050万円(税込)で、水素ステーション網が整備されているドイツと日本のみで販売される予定です。

「GLC F-CELL」以外のFCVについて、国内の自動車メーカーからは下記の2車種が販売されています。

・トヨタ「MIRAI」価格740万9,600円(税込)航続距離は約650km
・ホンダ「クラリティ FUEL CELL(リース専用)」価格781万4,400円(税込)航続距離は約750km

また、FCVはエコカーのため、「エコカー減税」「環境性能割」「グリーン化特例」「CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金)」など、さまざまな優遇制度が取られているため、実際はもっと安く購入できます。例えば、「MIRAI」の場合では約225万円も軽減されるのです。

まだまだ普及率の低いFCV

FCVの新車販売台数は、2017年度で国内が700台とすべての自動車の販売台数の0.02%とかなりの少なく、全世界では4,000台しか販売されていません。

課題もあるFCVにプラグインハイブリッドFCVのラインアップが加わり、今後さらにシェアが広がることが期待されます。(提供:ANA Financial Journal

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