ビジネス出版社
相手の心理を読むことでプレゼン・交渉力が一気にアップ!―心理と論理のベストミックス―
✔ 初めての人も、4つのステップでマスターできる!
✔ 一度挫折した人も、心理学を取り入れることで必ず実践に役立つ

※画像をクリックするとビジネス教育出版社に飛びます

⑴ レストランのメニューは、全部見てから決める

論理的に思考するためには、全体像を把握する必要があります。「そんなことは百も承知。いつも全体像を考えて行動しています」と読者の方は思うかもしれませんが、実際はできていないことが多々あります。多くの場合、ただ全体像を考えたと思い込んでいるだけなのです。

例えば、あなたが午前中の仕事を終え、職場の仲間とランチを食べに外出したとします。ファミリーレストランに入ったあなたは、いったいどのようにして食べたいものをメニューから選ぶでしょうか。おそらくメニューをパラパラと一通り見渡した後、食べたいものをイメージしながら決めるのではないでしょうか。このように人は往々にして、全体を把握した後に選択するという行動パターンをとります。

ビジネス教育出版社
(画像=ビジネス教育出版社)

一方、全体を把握しないまま結論を出さなければいけない場合、人はどのような行動をとるのでしょうか。皆さんにも経験があると思います。多くの場合、選択することに躊躇します。それは、「もっとよい選択肢があるかもしれない」と考えるからです。

例えば、理想の結婚相手を探している場合、異性のすべてを把握することは物理的にも時間的にも不可能です。気になる人が見つかったとしても、本当にこの人でいいのか、この先もっといい人に巡り合えるのではないか、と迷ってしまいます。しかし、時間は限られているため、これまで自分の知り合った異性を「小さな全体」と位置づけ、その中から一つの基準を設定し、相対的に評価をするようになります。

このように私たちは、全体を把握したがる生き物なのです。そして、そうしたいがゆえに、その全体が小さくてもそれを全体と思い込んで選択していることも少なくないのです。

「ロジカル・シンキング」や「心理学」を実務に活用するためには、その前提として、「私たちが全体と思っている事象が、必ずしもそうとは限らない」ことに留意する必要があります。さっそく、事例をもとに学んでいきましょう。