ワインの歴史が深いヨーロッパ諸国が産地の「旧世界ワイン」は定番としてワイン通に愛されていますが、一方で米国やチリ、そして日本などが産地の「新世界ワイン」の人気も高まっています。特に東京のOLや“港区女子”に人気が高いのが、カリフォルニアのナパバレーにある日本人農園で造られたワイン。

憧れの5大シャトー

ソムリエ,ワイン,選び方
(写真=ANA Financial Journal編集部)
  • シャトー・ラフィット・ロートシルト
  • シャトー・ムートン・ロートシルト
  • シャトー・ラトゥール
  • シャトー・オー・ブリオン
  • シャトー・マルゴー

ワイン通でなくても一度はこれらの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。「シャトー」とは醸造所のことで前述の5つは世界トップクラスに位置する「ボルドー5大シャトー」です。1855年のパリ万国博覧会においてナポレオン3世の命令により、フランスのボルドー・メドック地区の格付けで第一級の称号を与えられた4つのシャトー。

さらに1973年に昇格となった「シャトー・ムートン・ロートシルト」を加えた5つが5大シャトーとして君臨しています。そんな5大シャトーのワインはワイン通の憧れです。年代にもよりますが小売価格で安いものでも数万円、高いものになると数十万円というものまであるため、そう気軽に手を出せるものではありません。

5大シャトーの制覇をいつかは目指してみてもよいでしょう。しかし最近では安くておいしいワインもたくさんあります。銀座の高級クラブでソムリエとして活躍する前田健司さん(仮名)にお話をうかがいました。

ソムリエ,ワイン,選び方
5大シャトーのワイン。すべて1994年のビンテージ(写真=ANA Financial Journal編集部)

「通好みなのは、5大シャトーの『セカンド』と呼ばれるワインです。歴史のあるシャトーで造られるワインには、ファーストラベル、セカンドラベル、サードラベルといったランクがあります。最高峰のファーストラベルに比べて樹齢の若いブドウやファーストラベルの厳しい選別から漏れてしまったワインなどがセカンドラベルとなります。

ファーストラベルのワインと作り手は同じで、当然、味わいにも共通点はたくさんあります。ファーストラベルに比べてリーズナブルですが、その歴史とテロワール(場所や気候、土地などブドウを取り巻く自然環境)を感じることができるのではないでしょうか。セカンドラベルを2本ほど比較しながら飲むのも楽しいと思います」(前田さん)

旧世界ワインと新世界ワインの特徴を知り、自分好みのワインを見つけよう

ワインの生産国としては、5大シャトーが存在するフランスをはじめ、イタリアやスペイン、ドイツなども歴史があります。ワイン業界ではヨーロッパ諸国のものを「旧世界ワイン」、アメリカやオーストラリア、チリや南アフリカといったヨーロッパ以外のワインを「新世界ワイン」と呼んで区別しています。

「新世界ワインには安くておいしものがたくさんあります。特に、アメリカのナパバレー(カリフォルニア州)のワインが人気ですね。都内で最も家賃が高いとされる、港区に住む女子たちに人気なのが『ケンゾーエステイト』です。ケンゾーエステイトのオーナーは、世界的なゲームメーカーであるカプコンの創業者・辻本憲三氏。

1990年にナパバレーに広大な土地を購入しワイン事業を始めました。2019年12月現在、ケンゾーエステイトのワインには8種類ありますが、特に『港区女子』に人気なのが『あさつゆ』(asatsuyu)と呼ばれる白ワイン。白ブドウの代表的な品種であるソーヴィニヨン・ブランが中心の、フレッシュで飲みやすいワインと評判です。

ケンゾーエステイトのフラッグシップとして位置づけられるのが『紫鈴』(rindo)で、こちらはカベルネ・ソーヴィニヨン中心のボルドースタイルの赤ワインです。ケンゾーエステイトは、2019年に全米メディア『ボンフォーツ・ワイン&スピリッツ・ジャーナル』で世界のトップ100ワイナリーの一つに輝き、さらに注目を集めることになりました」(前田さん)

価格は、あさつゆ9,000円、紫鈴1万3,000円(いずれも税抜価格:ケンゾーエステイト銀座店ワインショップ)。

「高級なワインや人気のワインは一度飲んでみたいものですが、価格や名声にとらわれず、自分のお気に入りを探すこともワインの魅力の一つです。肩肘を張らずに、気軽にワインを楽しんでください」(前田さん)(提供:ANA Financial Journal

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