新年を迎え、2020年の抱負を考えた人も多いだろう。ダイエットや語学の習得など、目標とする分野はさまざまだが、貯蓄の具体的な金額を考えた人もいるのではないだろうか。

1年のはじまりに目標を立てるのはいいことだが、スタート時期が年始だからと言って、うまくいくわけではない。貯蓄体質になるにはコツを押さえておくことが重要だ。本記事では貯蓄体質になるためのコツを紹介する。

貯蓄体質の基本は先取り貯蓄

貯蓄体質
(画像=PIXTA)

「貯蓄体質」とは、消費を抑え、貯蓄ができるようになることだ。しかし「お金を使ってはいけない」というわけではない。生活するうえでは住居費や水道・光熱費、食費、携帯電話代などさまざまな費用が必要であり、毎月給料の多くがこうした出費として消えていく。そのため、家計のやりくりをしてお金が余れば貯蓄をするという人も少なくない。

しかし、それでは支出が多い月は貯蓄できなかったり、つい言い訳をして多く支出をしたりする可能性があり、貯蓄体質とは言えないだろう。貯蓄体質になろうと思うなら「使う前に貯蓄に回す」が鉄則だ。この方法は一般的に「先取り貯蓄」といわれている。毎月給料が入ったらすぐに一定額を貯蓄に回す貯蓄法だ。

住居費や水道・光熱費、携帯電話代など、毎月払うべきものがあるように、貯蓄も給料から出ていく「費用」の一つとしてあらかじめ決めておく。貯蓄分は生活口座に置いておかず、貯蓄用商品に定期的かつ強制的に貯めていくようにする。強制的に貯めるためには先取り貯蓄の仕組みを作っておこう。給与天引きや自動振替などを利用すると簡単だ。

勤務先の会社に財形貯蓄や社内預金など、給与天引き制度がある場合には申し込むといいだろう。天引き制度がない人は、銀行の定期預金や投資信託などの積立制度に申し込むのもいい。もし自動振替日を選択できるなら給料日の直後に設定しておくのがおすすめだ。こうすることでお金を使ってしまって貯金できなくなる心配も減るのではないだろうか。

毎月の貯蓄額を決める

貯蓄をしていくうえで気になるポイントは「毎月いくら貯蓄すればいいか」という点だ。貯蓄額の決め方にはいくつかの方法があり、主に次の3つが挙げられる。

・目標金額と目標達成までの期間から毎月の貯蓄額を割り出す
・手取り月収の10%、20%などというように収入に対する割合で決める
・現在の家計状況を見直し、削減できそうな支出金額分を毎月の貯蓄額として決める

「どの選択肢が正解なのか」を追求しがちだが、あくまでも正解は人によって異なる点は押さえておこう。なぜなら貯蓄の目的や家計、世帯の状況は人それぞれに異なり、一概にどれがいいとは言えないからだ。また、年始の抱負として貯蓄することを決めた場合は、つい張り切って無理をしがちになってしまうことも注意しておきたい。

貯蓄に回す額を大きくしすぎて、家計に負担がかかってしまうようでは結果的に継続が難しくなる。そこで世間の人たちはどれくらい貯蓄をしているか、参考にしてみるのもいいだろう。

金融広報中央委員会が毎年調査・公表している「家計の金融行動に関する世論調査(2019年の調査結果)」から、手取り収入のうち何%を貯金に回しているか年代別に見てみよう。

ZUU online

参照:家計の金融行動に関する世論調査/二人以上世帯(2019年)※単位(%)
注:「貯金しなかった」および「無回答」は除いている

例えば、30歳代の人は手取り収入(ボーナスなどの臨時収入も含む)のうち5~10%未満を貯蓄している人の割合が19.4%ともっとも多く、次いで10~15%未満を貯蓄する人が14.8%と2番目に多い。このように人によって貯蓄に回す割合は異なるが、30代の平均では手取り収入の11.0%を貯蓄していることになる。

では具体的な金額で見るとどうだろうか。あくまで平均値ではあるが、同調査で公表されている年代ごとの平均手取り収入をもとに平均的な毎月の貯蓄額を算出してみよう。

ZUU online

参照:家計の金融行動に関する世論調査/二人以上世帯(2019年)
注:「平均貯蓄月額」は「平均貯蓄額(年間)÷12ヵ月」で算出

これを見て分かるように毎月4万~5万円が貯金の目安だと言えそうだ。ボーナスから貯蓄できる人はその分毎月の貯蓄額を減らすこともできる。しかし、できればボーナスは当てにせず家計の負担になりすぎない範囲で、できるかぎりの先取り貯蓄をするのが貯蓄体質になるコツだ。先取り貯蓄をしてしまえば必然的に残りの収入で家計のやりくりをしなければならなくなる。

最初はキツく感じても継続するうちに自然と無駄な支出もなくなっていくだろう。

積極的にお金を増やすには

貯蓄体質になるにつれて、お金が増えていくことが楽しく感じるようになるだろう。それが先取り貯蓄の効果の一つでもあるが、せっかくならば、より効果的にお金を増やすことも考えよう。例えば、先取り貯蓄が、会社の財形貯蓄や銀行の定期預金だけなら利息がほとんどつかず、ただ「お金を使わずに置いておく」ということになりかねない。

効率よくお金を増やすためには、預貯金よりも高い利回りを望める投資信託などで資産運用してみることも考えてみてはいかがだろうか。先取り貯蓄で貯まった金額に応じて、投資信託や株式などを購入してもいいかもしれない。例えば、10万円貯まるごとに投資信託を購入していくといったやり方だ。

さまざまな工夫を凝らしながら2020年は貯蓄体質になって、貯金・投資商品をバランスよく保有し資産を増やしていくことを考えてみてはいかがだろうか。

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