この特集の第1回、第2回では、米国株の優位性や米国株投資のメリットなどを解説してきました。今回はさらに踏み込んで米国株の代表的な存在の一つともいえる「安定して増配を続ける投資家思いの銘柄」をいくつか紹介しましょう。

米国株の醍醐味!代表的な連続増配銘柄6選

資産運用,日米株式,マーケット検証
(画像=ANA Financial Journal編集部)

資産運用に適しているのは、短期的に大きく株価が上下する銘柄より長期で業績の拡大が見込めたり安定して配当を出し続けたりすることができる銘柄です。長期的に業績が拡大すれば、それに連動して株価の上昇も見込めます。また配当が安定していれば長期的に保有することによって投資した資金をインカムゲインによって回収することが可能です。

日本で安定した配当を出し続ける銘柄の代表といえば化粧品やトイレタリーといった消費財メーカーの花王でしょう。2018年12月期までで実に29期連続して増配しており会社側は2019年12月期も1株あたり65円への増配を見込んでいます。30期連続は日本企業の中でダントツです。

(1)コカ・コーラ(ティッカーシンボル・KO)※ティッカーシンボル=日本の証券コードに相当

花王の「30年連続」を大きく上回る銘柄が米国株には存在します。例えば世界中で愛飲されているコカ・コーラです。2018年12月期までで、なんと57年連続して増配をなし遂げています。2018年には英国のカフェチェーン大手に約5,600億円を投じて買収したほか、日本では2019年10月にアルコール飲料の全国販売を始めるなど事業分野を拡大中です。株価は54.29米ドル。(12月4日終値、以下同じ)

(2)アルトリア・グループ(MO)

「マルボロ」などを手掛けるフィリップモリスやワイン製造会社などを抱える持ち株会社です。世界的な喫煙の逆風を受け株価の下落が続いていたため、2019年時点は6.68%という高い配当利回りになっています。50年連続で連続増配中。株価は50.04米ドル。

(3)エクソン・モービル(XOM)

石油メジャーの一角です。原油価格の上下に業績が左右されますが、もともとの収益基盤が盤石なため、業績も安定的に推移しています。37年連続増配中で配当利回りも約5%と高めです。株価は68.64米ドル。

(4)ドーバー(DOV)

エネルギーやエンジニアリング、食品用設備などを中心とした工業用機械メーカーです。業績は景気の影響を受けるためやや波があり配当利回りも約1.73%と高くはありませんが、前期までに63年連続増配を記録しています。株価は110.30米ドル。

(5)ネクステラ・エナジー(NEE)

フロリダ州の電力会社のほか、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギー会社を傘下に抱えるエネルギー会社です。再生可能エネルギーへの注目度の高まりを受け、長期的な株価上昇トレンドを描いています。前期に「20年以上連続増配」を条件とする「配当貴族」銘柄に仲間入りしました。株価は234.03米ドル。

(6)AT&T(T)

世界最大クラスの通信会社です。2016年に日本でもよく知られる映画会社のワーナー・ブラザーズやCNNを抱えるタイムワーナー社を買収したことで話題になりました。株主還元に積極的で33年連続して増配中です。株価は38.18米ドル。

米国市場には、ほかにも20年連続以上増配を続ける「配当貴族」銘柄が少なくありません。「安定配当」「連続増配」をキーワードとして出てくる銘柄は、日本株よりも米国株のほうがはるかに多いのは事実です。ここで挙げた銘柄は米国市場でも代表的な増配銘柄ですが、現状がそうだからといって将来的にもそれが続くとは限りません。

しかし「安定配当」「連続増配」が長期的な資産運用に向けた重要なファクターであることは間違いないでしょう。(提供:ANA Financial Journal

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