2019年は老後の生活資金に関するニュースが頻繁に報道されました。

年金支給開始年齢が議論され、老後2000万円問題など、これからの人生を考える上で貯蓄・投資への注目度は高まっています。

しかし、十分な資金や知識が無いまま株式投資やFXを始めても成功するのは難しいです。

そこで注目を集めているのが少額投資サービスです。

少ない資金、あるいは資金が無くても始められるためリスクが低く、投資への知識が少なくても参加しやすいのが特徴です。

今回は、月々1万円以下から始められる少額投資サービスに関する解説をします。

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(画像=Getty Images)

少額投資サービスとは

少額投資サービスとは、少ない資金、あるいは資金ゼロでも始められる投資サービスの事を指します。

手数料は別として、毎月1万円前後、あるいは資金を用意しなくても始められます。

一般的に投資と聞けば、株式売買を思い浮かべるかもしれません。

しかし、株式売買は1株あたりが数百円していても、100株や1,000株単位で取引されます。

購入した株が必ず上昇するとは限らないため、少ない資金で利益を上げるには投資に関する知識と企業の情報分析が必要となり、時間と手間がかかってしまいます。

少額投資サービスなら、参加する資金が少なく、購入できる金融商品が絞られていて自動で運用されるため、投資の知識が少ない方でも始めやすいのが特徴となります。

少額投資サービスのメリット

月々1万円程度から始められる

少額投資サービスの最大のメリットは、少額から投資を始められることにあります。

新生銀行グループの調査によれば、男性会社員のお小遣い額の平均は、2019年が毎月36,747円と、40年以上の調査の中でも2番目に少ない数字となっています。

世のサラリーマン達は、このお小遣いの中から飲み会の費用や自分の趣味などに費やしているため、投資をする余裕が無いと考えているかもしれません。

事実、一般的な投資を始めるにはお小遣いの範疇では難しいと言えます。

しかし、少額投資サービスなら0円~1万円までの間で投資を始められます。

将来を見据えて貯蓄したい、自分の自由になるお金を増やしたいなど、投資をしたい理由は様々考えられますが、少額投資サービスはサラリーマンのお小遣いの範疇で始められるサービスとなっています。

参照:新生銀行グループ

失敗した時の損失が少ない

少ない資産で投資をするということは、失敗した時の損失も少なく済みます。

投資の世界は世界の経済と情勢に左右されて変動するため、どれだけ優秀な経済アナリストであっても、1年後の経済を確実に言い当てることはできません。

つまり、投資は失敗する事を前提に考えて資産運用をしなければなりません。

投じた資産が零になっても大丈夫なように、余剰資産で投資をするのが理想ですが、そのためには安全資産を数百万円単位で用意しなくては投資を始められません。

しかし、少額投資サービスなら毎月1万円ずつ投資をしたとしても年12万円、5年で60万円です。

60万円は安い金額とは言えませんが、それでも60万円が無くなった途端に暮らしが立ち行かなくなるというケースは少ないでしょう。

このように、少額投資サービスは失敗した時の損失が少ないため、普段ならしないような金融商品を購入したり、興味があっても手が出せなかった分野に触れるチャンスとなります。

銀行預金よりも利益が手に入る可能性がある

現在の日本はマイナス金利を導入していることもあり、大手銀行でも利率が0.001%とかなり低い水準となっています。

10万円を1年間預けてようやく1円の利息になります。

少額投資サービスなら1万円を投資して、リターンが100円以上になる可能性も十分にあります。

同じ金額を預金するよりも、大きな利益が手に入る確率があります。

少額投資サービスのデメリット

資産が減るリスクはある

基本的に投資に元本保証はありません。

そのため、景気や金融相場などによっては投じた資産が減ってしまう可能性は十分にあります。

また、売るタイミングをきちんと見極めないと、手数料などのコストを含めて計算したら収益がマイナスになってしまったという場合もあります。

少額投資サービスの場合は投じた資産が零になって、借金を背負うようなことにはなりませんが、必ずしも儲かるとは限りません。

手数料が高い

少額投資サービスによって違いはありますが、手数料が他の金融サービスに比べて高い場合があります。

たとえば、おつり投資アプリのトラノコは毎月利用料金として300円が必要になります。

年間だと3,600円のコストとなり、毎年3600円以上の利益を出せないと赤字となってしまいます。

少額投資サービスを始めるときは手数料や利用料金などを比べ、自分の考えている予算と赤字にならない利益はいくらなのかきちんと考えましょう。

月々1万円以下で始められる少額投資サービス

ここでは、月々1万円以下で始められる代表的な少額投資サービスを簡単に紹介します。

ミニ株

株式売買は100株、1,000株単位で売買するのが一般的ですが、証券会社によっては株のばら売りをしている金融商品もあります。

規定株数の10分の1程度で売買できるため、手が出せないような大企業の株も購入で来ます。

毎月コツコツと購入して規定株数に到達すれば、株数に応じた株主優待も受け取れるため、株主優待を狙って購入している方も少なくありません。

下記はミニ株取引ができる証券会社のリストになります。

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • auカブコム証券

ポイント投資

ポイント投資とは、日々の買い物や支払いで貯まったポイントを使って投資を始められるサービスになります。

たとえば、楽天証券では楽天市場での買い物や楽天カードを利用時の楽天スーパーポイントを使って投資ができます。

投資対象は証券会社が選んだ投資信託と国内株式の中から選べるようになっており、投資信託の場合は毎月の積立金額を設定すれば自動で運用されます。

1万円を積立金額として設定すれば、貯まった楽天スーパーポイントと不足分が自動で引き落としされ、積立投資ができるので、投資初心者でも始めやすいサービスです。

売買手数料は掛かりますが、楽天スーパーポイントだけで投資運用も可能なため、資金0円から投資を始められます。

下記はポイント投資を扱っている証券会社とポイントの種類の組み合わせになります。

  • 楽天証券:楽天スーパーポイント・楽天証券ポイント
  • SBI証券:Tポイント・期間固定Tポイント
  • SBIネオモバイル証券:Tポイント・期間固定Tポイント
  • 松井証券:松井証券ポイント

おつり投資

おつり投資とは、クレジットカードや電子マネーで支払った際のおつりで投資をするサービスになります。

たとえば、100円を基準額として設定した場合、80円の支払いのおつりである20円が自動的に投資の資金として貯蓄されます。

登録から投資運用までをスマートフォンで管理するため、いつでもどこでも投資の状況や条件を確認・変更ができます。

下記はおつり投資の代表的なスマートフォンアプリになります。

  • トラノコ
  • マメタス

少額投資サービスの注意点

少額投資サービスのみならず、投資をする上で税金対策は重要になります。

基本的に投資で得た利益には所得税と住民税が合計して20.315%かかります。

投資で得た利益が20万円以下なら確定申告をせずに所得税は免除されますが、住民税の進行は必要になり、会社員なら別に確定申告が必要になります。

少額投資サービスで年間20万円以上の利益を上げるのは難しいですが、もし20万円以上の利益が発生しそうなら、一度利益を確定して所得税を節税するというのも手です。

まとめ

以上が、月々1万円以下で始められる少額投資サービスになります。

少額投資サービスは少ない資産で始められ、投資の正しい知識や仕組みを勉強するのに役立ちます。

大金を使って投資をするのが怖かったり、抵抗がある方は少額投資サービスから始めてみましょう。(提供: The Motley Fool Japan


免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資アドバイスではありません。