近年の経済や政治に関するニュースを見ていると、年金がきちんと貰えるのか、社会保障制度は継続されるのか不安になってしまいます。

政府も老後の生活資金を貯蓄するように、投資を促しているのが、余計に拍車をかけています。

しかし、投資を始めるとなれば投資に関する勉強をしたり、まとまった資金が必要になったりとハードルが高いのも事実です。

そこで注目を集めているのが、「トラノコ」や「マメタス」といったおつりで投資ができるアプリです。

今回は、投資初心者でも参加しやすいおつり投資が可能なアプリを中心に解説します。

PC,オンライン
(画像=Getty Images)

おつり投資とは

おつり投資とは、日々の買い物や支払いで発生したおつりを積み立てて投資が可能なサービスです。

おつり貯金とも呼ばれており、30代以上の世代だと500円玉貯金がイメージしやすいかもしれません。

しかし、おつり投資の最大の特徴は、クレジットカードや電子マネーで支払った時のデジタルなおつりを積み立てる投資ということです。

おつり投資のやり方

アプリによってサービス内容や設定方法が違うため、今回はトラノコの方法を例にして説明します。

アプリをインストールすると、おつりの基準を設定します。

基準は100円、500円、1,000円の3つから設定できます。

たとえば、100円を基準にした場合、99円以下の買い物をした時のおつりが投資として積み立てられます。

1,000円を基準にした場合は999円以下の買い物をした時のおつりが積み立ての対象となるのです。

投資初心者でも参加しやすいおつり投資とは?トラノコやマメタスを解説
(画像=The Motley Fool Japan)

上記の表のように、基準とした金額と支払った金額に対する差がおつり投資の資金となって積み立てられます。

たとえば、560円の買い物をした場合、基準額を100円にしていたなら500円分は基準額を越えているので無視され、60円分の支払いに対するおつりの40円分が投資されます。

支払い履歴は別の家計簿アプリと連携することで、自分で品名や金額を記録しなくても、自動で記録されます。

毎月、自動で更新された家計簿からおつり投資として積み立てられた資金をチェックでき、資金の量を変動することが可能です。

積み立てられた資金はアプリが用意している金融商品に自動で投資されます。

運用状況は毎日更新され、投資している資産の構成情報もきちんと確認できるため、投資が順調かどうかを判断できます。

おつり投資のアプリは設定さえすれば、あとは自動で資金の積立から投資先の運用までを一括で管理してくれるため、投資初心者でも投資が始めやすいサービスとなっています。

おつり投資のメリット

少額から投資が可能

投資や株式売買と聞くと、10万や100万円といったまとまった資金が必要だと思われがちです。

事実、株式投資やFXはある程度まとまった資金が無いと参加しづらく、投資の知識に明るくないと損失を生みやすいです。

おつり投資の場合は、設定金額を少なくすれば、数十円単位から資金を積み立てて投資に参加できるので、投資初心者にとって参加するハードルが低いサービスとなっています。

また、サービスによってはポイントやマイルを変換して投資することも可能となっているので、資金を用意しなくても始められるようになっています。

投資の運用先が自動で決まっている

投資をする上でネックになるのが、資金と知識です。

どの金融商品を購入して、どの辺りまで値上がりするのか見極めて売買するには、ある程度の知識が必要になります。

おつり投資では、サービスによって内容は違いますが投資の運用先がある程度決まっています。

トラノコの場合は独自のファンドが用意されており、リターンとリスクのバランスによって3段階に分かれています。

ローリスク・ローリターンを望むのか、ハイリスクだけどハイリターンな投資先を選ぶのかは自分で決定できます。

詳しい知識や分析方法を知らなくても投資先を悩まずに選べるのが魅力です。

申込みから運用管理までスマホで完結

日頃から持ち歩くスマートフォンだけでサービスの申込みから運用管理まで一括で操作できるのもおつり投資のメリットです。

申込みには口座を開設したり、マイナンバーを登録するといった手間はありますが、登録さえすれば基準額の設定や投資の判断、運用状況の確認、出金手続きなどは全てスマートフォンだけで操作できます。

証券会社やネット証券に口座を作るのとは違うため、証券会社の営業を受ける煩わしさから解放されます。

ポイント投資のデメリット

手数料が発生する

おつり投資は始まって間もないサービスのため、月額利用料や売買手数料などのコストが発生します。

たとえば、トラノコは月額手数料として300円が発生します。

年換算すれば3,600円となるため、1年間を通じて3,600円以上の利益を上げないと手数料の分だけ損をしてしまうというリスクがあります。

手続きが複雑

おつり投資は家計簿アプリなどと連携しないと、投資が出来ません。

そのため、別の家計簿アプリをインストールして、連携する必要があります。

サービスによっては引き落とし口座に設定できる金融機関が少ないため、新しく口座を開設する場合もあります。

また、引き落とし口座の設定に加えて、マイナンバーの登録や書類が多いため、手続きが全て終わるまでに1週間以上かかるケースも珍しくありません。

代表的なおつり投資サービス

ここでは代表的なおつり投資サービスを簡単に紹介します。

トラノコ

TORANOTEC株式会社が運営している、スマートフォンアプリです。

おつり投資の代表的なサービスで、知名度が高く、利用者も多いのが特徴。

ほぼすべての金融機関に対応しているため、新しく口座を開設する必要がなく、日ごろ使っている銀行口座をそのまま引き落とし口座として利用できます。

リスクとリターンが違う3つのファンドを投資先として選択可能。

最近ではおつり以外に、nanacoポイントやANAマイルといったポイントサービスと連携することで、ポイント投資が可能になりました。

認知度が高く、利用者も多いサービスですが、新しく誕生したサービスということもあって不便な点がいくつかあります。

月額300円の利用料金や、口座開設に関する手続きの煩雑さの他に、ユーザーインターフェイスが不十分だという指摘があります。

マメタス

マメタスはロボアドバイザー投資で有名なウェルスナビを運営している企業のおつり投資サービスになります。

基本的な仕組みはトラノコと同じで、積み立てたおつりはウェルスナビの投資プランにて運用されます。

ウェルスナビはリスク許容度を自分で設定できるため、トラノコよりも自由に投資プランを決められます。

投資のリターンがどれぐらいの確率で可能なのか数字として算出されるのも分かりやすくて便利だと評判です。

話題のロボアドバイザー投資を気軽に始められるサービスですが、注意点が2つあります。

1つは、設定できる口座が少ないため、新しく口座を開設する必要があること。もう1つが、マメタスはコストが年率0.5%~1.0%発生することです。

毎月1万円の投資をした場合、トラノコは毎月300円・年間3600円の損失となります。

マメタスは毎月100円・年間1200円と、一見するとマメタスの方がコストは安く思われるかもしれません。

しかし、毎月10万円の投資をした場合、トラノコはコストが変わりませんが、マメタスの場合は毎月1,000円・年間12,000円とコストが増加します。

おつり投資は少額から始められるサービスのため、資金が年間で50万円を超えるケースは少ないかもしれません。

ですが、マメタスでおつり投資をする場合は、毎月3万円以上を投資するならコストがトラノコを越えるということは覚えておきましょう。

まとめ

以上が、投資初心者でも始めやすいおつり投資の解説になります。

投資初心者にとって資金と知識は投資に参加する上で重要な問題となりますが、おつり投資はそれらの問題を解決してくれるサービスになります。

もし、投資を始めるなら、余剰資金でリスクを分散して始めましょう。(提供: The Motley Fool Japan


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