モトリーフール米国本社、2020年2月3日投稿記事より

アマゾン・ドット・コム(NASDAQ:AMZN)は2019年第4四半期(10-12月)決算を受けて株価が急騰し、時価総額は1兆ドルを突破しました。

クラウド事業のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の増収率は34%となり、第3四半期の35%、第2四半期の37%から伸びが減速しましたが、投資家はほとんど気にしなかったようです。

何よりも、減速は小幅にとどまりました。

また、AWSは機械学習による分析、量子コンピューティング技術、人工知能(AI)サービスなど、サービス内容を積極的に拡大しており、将来的に増収が見込まれます。

クラウド
(画像=Getty Images)

重要な成長ドライバー

AWSの第4四半期の営業費用は前期比で40%増加しましたが、それでも依然として26億ドルの営業利益を生み出しており、全社営業利益(39億ドル)の67%を占めています。

全社の純利益は前年同期比10%増の33億ドルでした。

AWSも競争などの課題に直面しています。

昨秋には、米国防総省の「JEDI」プロジェクトに伴う100億ドル規模の大型クラウド契約をめぐり、ライバルのマイクロソフト(NASDAQ:MSFT)との入札に負けましたが、AWS側は先日、この決定を不服とする申し立てを裁判所に提出しました。

しかし、結果的にJEDIプロジェクトを受注できなかったとしても、AWS、そしてアマゾンにとって深刻な痛手にはならないでしょう。

第4四半期の立役者

有料のプライム会員は第4四半期に大幅に増加し、会員数は世界で1億5,000万人を超えました。

プライム会員を含むサブスクリプションサービスの四半期売上高は、前年同期比32%増の52億4,000万ドルとなりました。

プライム会員は年間119ドルの会費を支払うと、商品の無料配送、映画や本の視聴といった特典があります。

さらに第4四半期からは食料品の無料配送も開始しました。従来は月額14.99ドルの配送料が必要でした。この結果、アマゾン・フレッシュとホールフーズ・マーケットを通じた食料品の配送注文は前年同期比で2倍以上に増加しました。

また、アマゾンが自動車業界に参入し、音声アシスタント機能「アレクサ」を車内システムに搭載するという興味深いニュースもあり、フィアット・クライスラー(NYSE:FCAU)やランボルギーニが提携を表明しています。

アマゾンによれば、アレクサ対応機器の累計出荷台数は世界で既に数億台に上ります。

今後の見通し

会社側は2020年第1四半期ガイダンスについて、営業利益は前年同期を下回る30億~42億ドル、売上高は同16~22%増で最大730億ドルとしています。

結局のところ、好調な決算が投資家を喜ばせ、新たな投資を呼び込むのです。

株価収益率(PER)約82倍(執筆時点)は割高にみえるかもしれませんが、足元のバリュエーションは2013年以前の水準並みの低さです。

ウォール街はアマゾンに強気で、株価が17%上昇するとみています(記事執筆時)。

これらの状況から判断すると、アマゾンで最も良い商品はアマゾン株かもしれません。(提供: The Motley Fool Japan


免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。マイクロソフトの子会社LinkedInの従業員であるTeresa Kerstenは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Adria Ciminoは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、マイクロソフト株を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、マイクロソフト株に関するオプションを保有しています(2021年1月の85ドルのロング・コール、2021年1月の115ドルのショート・コール)。