2019年の「ノーベル医学・生理学賞」を受賞したテーマは「細胞の低酸素応答」に関するもので、そのメカニズムを研究・解明した研究者3人に同賞が贈られました。この「低酸素」をキーワードにしたジムが近年注目を集めており、最近では企業の参入も顕著になってきています。

細胞が反応し、効率よくエネルギーを燃焼

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(画像=Jacob Lund/Shutterstock.com)

今回ノーベル賞の対象となった低酸素応答の研究は、細胞が低酸素の状態を検知してそれに適応し、効率良くエネルギーを燃焼するメカニズムに関するものです。これまでにもこうした作用があること自体は知られていましたが、この仕組みを解明したことが大きな功績として評価されました。

こうしたメカニズムを活用した低酸素ジムは近年世界的に増えており、日本でも徐々に知られるようになってきました。さらに今回のノーベル賞で世間の関心が一層高まったことで、低酸素ジムの一大ブームを巻き起こす可能性を大いに高めたと言えます。

低酸素ジム続々、ハイアルチやアシックス

日本では最近、高地の環境をつくりその中でトレーニングを行う低酸素ジム「ハイアルチ」が注目を集めています。ハイアルチとは、ハイアルチテュード(HIGH ALTITUDE)=高地環境のことです。

標高2,500メートルの高地環境と同程度の低酸素状態を人工的に再現し、公式リリースでは「たった30分歩くだけで2時間分の運動効果を実現」と、通常の酸素状態に比べ4倍の効果が期待できると説明されています。現在では狭いスペースや個人、研究機関向けにポータブル機器も用意しているとのことです。

スポーツ大手もこの分野に参入しています。その一つがアシックスで、2019年11月に世界最大級の都市型低酸素トレーニングジムを東京・豊洲の複合施設内にオープンしました。

アシックスも、以前からアスリートが高地トレーニングを取り入れ、短時間で効率よく持久力の向上や体脂肪の減少などを実現していたことに着目し、この領域への参入を決めたようです。

低酸素ジムにお墨付き、一大ブームへ?

2019年のノーベル賞発表で低酸素ジムはお墨付きをもらった形となりました。2020年は一気に低酸素ジムに通う人が増加するかもしれません。(提供:ANA Financial Journal

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