現場の悩みの本質に迫る!経済学で考える中小企業金融【第8回】
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真のリレバンはまだ始まってさえいない

これまで本連載では、戦後日本のメインバンク・システムやリレーションシップ・バンキングの学術的な解釈について解説されていましたが、現在はどのような状況なのですか。

「日本でリレーションシップ・バンキング(リレバン)は稼げるのか?」という問いを本連載でずっと考えてきた。経済学の知見から導いたのは「リレバンは銀行のビジネスモデルの1つだが、それで稼げる、生き残れる、というのは政策的な誤読に過ぎない」ということ。

戦後の日本に根付いていたメインバンク・システムとリレバンの構造的な違いも踏まえ、本連載の結論を先に述べたい。「日本のリレバンはまだ始まってさえいない」。

変化しないことが最適であった時代