父母などの親族が亡くなった時、面倒な相続の中でもとくに手間がかかるのが、戸籍謄本集めです。行政書士に依頼すれば別ですが、自分でやるとなると大変です。

数か所の市役所を回って、出生から死亡まで全ての戸籍謄本を集めなければならず(相続人=家族のみと判明している場合も必要)用途に応じて部数も必要です。そんな作業を大きく改善するのが、法務局の発行する「法定相続情報一覧図」です。

面倒な相続人探しとかさむ交付手数料

相続手続,法定相続情報一覧図,活用法紹介
(画像=Burdun Iliya/Shutterstock.com)

今まで相続税の申告書を税務署に提出するときには、戸籍謄本の提出が求められました。亡くなられた方と相続人全員の戸籍謄本の提出が必要になるのですが、亡くなられた方に関しては、死亡時の戸籍だけでなく法改正・結婚・離婚・養子縁組等による改籍のたびに、原戸籍をたどらなくてはいけません。

たとえば妻が婚姻によって夫の籍に入った場合、婚姻前の状況は新しい戸籍謄本には記載されません。そこで父母の戸籍を取り寄せたら、離婚歴が明らかになった、さらに前夫の戸籍を取り寄せたら実は子どもがいた(相続人に該当)というケースもあります。

それぞれの戸籍謄本は、本籍地が所在する市区町村に申請しなければいけません。

それだけではなく、戸籍は直近で平成6年、その前は昭和32年、昭和22年と何度かアップデート(改製)されており、現戸籍には改製前の情報が載っていないことも少なくありません。こうした場合には、改製原戸籍(改製前の戸籍)も取り寄せる必要があります。

法定相続情報一覧図で謄本の複数部数発行が不要に

法定相続情報一覧図とは、法務局の登記官が戸籍に基づいて証明するもので、平成29年より運用が始まりました。

平成30年の税制改正により同年4月から、戸籍謄本に代わり法定相続情報一覧図の提出が認められるようになったのです。

便利な法定相続情報一覧図、みなさんもいざというときのために、頭の片隅に入れておいてください。 (提供:ANA Financial Journal

【おすすめ記事 ANA Financial Journal】
PayPayは高額キャッシュバックをなぜこれほど頻繁に行えるのか
ところで、滝川クリステルさんが1億5,000万円保有する「国債」ってどんな商品?
年収1000万だとつらい……高所得者の実態とは?2019年ヒット記事10選
年収3,000万円世帯に人気の車は意外にも…?
年収5,000万になればできる高額な「大人の習い事」