2019年投資信託リターンランキング1位は「日本株4.3倍ブル」と呼ばれる商品で、利回りは手数料控除後でも9割を超えました。高いリターンが期待できる一方、リスクも大きい投機性の高い商品です。このデリバティブ型と呼ばれる投信はどんなしくみなのか、メリット・デメリットは何かについて紹介します。

投資信託の中でも異色の商品

投資信託,リターンランキング
(画像=TZIDO SUN/Shutterstock.com)

株式投資と違って分散投資ができる投資信託は、ローリスクと比較的安定した利回りをプラスとしています。ちなみに、つみたてNISA各銘柄(インデックス型)の2019年平均利回りは1.43%から3.84%です。

「リスクを抑えながらコツコツ殖やす」のが投信のイメージです。

しかし、ハイリスク・ハイリターンのラインアップも用意されています。代表格が派生型投信・ブルベアファンドと呼ばれる商品です。

ブルベアファンドとは、TOPIX(東証株価指数)などの指数と同調したまたは正反対の値動きを示す投資信託です。それだけでなく、先物取引でレバレッジを利かせて5割増し、10割増しの値動きを示すよう設定されています。

ブルは指数の上昇で利益が出るタイプ、ベアは指数の下落で利益が出るタイプです。ちなみに投資の世界では、強気相場のことをブル(雄牛)と呼びます。角を突き上げる姿が上昇を象徴するものとして使われています。一方で弱気相場はベア(熊)、熊の背中を丸めている姿が弱気の象徴とされているようです。

TOPIXの4.3倍も値動きする

「日本株4.3倍ブル」は、その名の通り株価指数の4.3倍の値動きを示す、最大限レバレッジを利かせた商品です。2019年は年末にかけて相場が好調に推移、日経平均は年率18.19%上昇しました。この流れを受け、「日本株4.3倍ブル」は年率で94.4%ものリターンをたたき出したのです。

「自分もさっそくブルに投資しよう」と思った人は要注意、下落する時も同じレバレッジ分下がるリスクはしっかりわきまえましょう。「日本株3.7ベア」は、同じ期間に6割近く下落しています。 (提供:ANA Financial Journal

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