ヘッジファンドはこれまで市場の不均衡を突きながら巨額のリターンを稼いできました。一方、ポンド危機やリーマンショックなど数々の経済的混乱を招いたともされています。そのヘッジファンドの生みの親とされているのがアルフレッド・ジョーンズです。彼の異色の経歴を見ていきましょう。

投資業界でのキャリアゼロ!アルフレッド・ジョーンズの試み

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(画像=Stuart Monk / Shutterstock.com)

アルフレッド・ジョーンズは社会学者兼ビジネス雑誌「FORTUNE(フォーチュン)」の編集者でした。1949年に、ジョーンズはマンハッタン区の金融街ブロード・ストリートに1部屋半のオフィスを構えました。これが「ヘッジファンド」の発祥といわれています。

親戚や友人から10万ドルをかき集めてファンドを始めたジョーンズですが、ビジネススクールを卒業したわけでもなく、ゴールドマンサックスやモルガン・スタンレーといった世界的な名門金融機関での就業経験もない50歳近い男の船出は、当初金融界でほとんど注目されませんでした。

空売り・レバレッジ・成功報酬制で手法を確立

ジョーンズはハーバード大学を出たものの、卒業後は不定期船で世界各地を放浪、職を転々とした後にレーニン主義にのめりこみ、その後はスペインの従軍記者に転じました。ジョーンズの思考法は、社会主義とジャーナリズム活動でつちかわれたとされています。

そんなジョーンズが目指したのは、相場の好不調にかかわらず常に利益を稼ぐ「絶対収益」で、魔法の杖が空売りです。割高な銘柄に対し、株価下落時にも利益が出る「ショート・ポジション」の手法を用いて儲けを実現しました。さらにレバレッジで収益率を高め、成功報酬制でファンドマネージャーのモチベーションを鼓舞しました。

ジョーンズのファンドは大成功し、15年で5000%のリターンをたたき出しました。彼が編み出した投資手法は金融業界を席巻し、死後も影響を与え、マイケル・スタインハルト、ジョージ・ソロスといった後継者を生んでいくのです。 (提供:ANA Financial Journal

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