技術が発達した為、日本にいながら世界の株式市場に参加できるようになりました。

しかし、世界の株式市場に参加するには、国によって違う株式市場のルールやスケジュールがあり、それに従わなければなりません。

そこで今回は、旧正月やイースター休暇など、日本には無い世界の株式市場のルールやスケジュールについて解説します。

株価
(画像=Getty Images)

株式市場には各国の文化や慣習を反映したルールがある

株式市場は、その市場がある国の文化や慣習を色濃く反映しています。

たとえば、日本の株式市場は午前と午後に分かれており、間に1時間の休憩を挟んで東京証券取引所を除いて15時30分までの注文が当日分として扱われます。

一方で、アメリカの株式市場は休憩時間を挟まず、アメリカ東部時間で16時までと統一されています。

加えて、アメリカは国内の時差を考慮して、上記の取引時間外としてプレマーケットとアフターマーケットを設定。

合計すると、アメリカ東部時間で8時~20時まで取引が可能となっています。

このように、取引時間一つをとっても、日本と世界の市場には違いがあります。

日本の株式市場のルール

日本の株式市場は、東京証券取引所は祝日を除いた月曜日から金曜日の9時~11時30分までが午前立合(前場)、12時30分~15時までが午後立合(後場)となっています。

東京証券取引所以外の市場は、15時30分まで開場しています。

ネット証券会社を通じて24時間365日いつでも注文を出す事は出来ますが、時間外に出した注文は翌営業日9時になってから処理されます。

日本の株式市場は、土曜日・日曜日・国民の祝日及び休日・12月31日~1月3日が休業日となり、取引は行われません。

日本の株式市場では、最低単元が100株と統一されています。

売買は証券会社を通じて1株だけ購入することも可能ですが、株主の権利を得るには最低でも1単位以上は必要になります。

また、日本株には値幅制限があります。

値幅制限とは、株価が一日の間に急激に変動するのを抑制する役割を持っており、保有している株式が一日で紙屑同然になるのを防げます。

総合的に見て、日本の株式市場は日本人の生活リズムに沿っているため、購入しやすく、暴落した時のセーフティがきちんとある市場と言えます。

ただし、市場が開いている時間帯が社会人だと出社している時間帯と重なっているため、一日中画面に張り付いて状況を分析し、リアルタイムな変動に合わせて売買注文を出すのは難しいと言えます。

アメリカの株式市場のルール

アメリカの株式市場は、アメリカ東部時間(ワシントンやニューヨーク)で午前9時30分~16時までと統一されています。取引通貨はアメリカドルになります。

日本との時差を考慮すれば、22時30分~翌朝6時まで。

サマータイムの頃になると、22時30分~翌朝5時までがメインの取引時間となります。

国土が広いため、国内の時差を考慮して8時~9時30分までのプレマーケットと16時~20時までのアフターマーケットが時間外取引として設定されています。

ただし、時間外取引が日本国内でおこなえる証券会社は記事執筆時点だとマネックス証券のみと少なく、メインの取引時間に比べると株式の売買数が少なく、極端な値段が付きやすい傾向にあります。

日本の株式市場同様に、アメリカの株式市場も土日祝日は休業日になります。

ですが、日本の祝日が15日であるのに対して、アメリカの祝日は10日ほどしかありません。

日本は12月31日~1月3日まで休業日になりますが、アメリカは元旦の1月1日だけが休業日となり、この日が土日だと振替もしません。

その代わり、クリスマスや感謝祭など、日本では休まないようなタイミングで休業日が設定されています。

日本とアメリカの株式市場の違いといえば、1株から売買できる点と、値幅制限が無い点が上げられます。

日本だと証券会社が用意した企業の株式を1株単位で購入できますが、アメリカではどんな大会社でも1株単位で売買できます。

たとえば、記事執筆時点では株価が313ドルのAppleも、日本円にすれば約3万6千円で購入できるということになります。

値幅制限が無いという点は、アメリカの株式市場が日本の株式市場よりもダイナミックな値動きが起こりやすいということになります。

自分の所有している株式が急上昇するなら喜ばしいことですが、反対に暴落すれば、セーフティが働きません。

急落するチャートを見た投資家心理が売りに傾けば、一気に株価が暴落して紙屑同然になる可能性はあります。

総合的に見て、アメリカの株式市場は日本の深夜に取引が行われているため、社会人でもリアルタイムに売買しやすい市場となります。

1株単位で購入できるため、誰もが知っている有名な企業の株式を毎月購入して積み立てするといった方法も可能ですが、値幅制限が無いため、朝起きたら株価が暴落してしまったというケースも起こる可能性はあります。

中国の株式市場のルール

中国の株式市場は、香港証券取引所・上海証券取引所・深セン証券取引所の3つの取引所に、複数の市場があるため、合計で6つの市場があります。

営業時間や通貨単位もそれぞれ違っているため、図にして説明します。

The Motley Fool Japan
(画像=The Motley Fool Japan)

中国の株式市場は、日本と同じように午前と午後で分かれています。

メイン以外に取引時間が設定されているのはアメリカと同じですが、注文が集まらずに成立しない場合が多いです。

休業日が土日祝日なのは日本、アメリカと同じですが、最大の特徴は1月下旬ごろにある旧正月です。

2020年の場合は、1月24日(金曜日)~1月28日(火曜日)までが旧正月休みとなります。

また、中国はクリスマスイブとクリスマスを休業日にしたり、イースター・マンデー(感謝祭翌月曜日休み)を取るなど、アメリカと休業日を合わせようとしています。

中国の株式市場は規制や制限が多いのが特徴です。たとえば、香港市場にある銘柄を購入しようとした時、注文値が高すぎる買い注文や安すぎる注文は受け付けません。

また、上海証券取引所のA株市場では、1日あたりの投資枠が設定されていたり、1銘柄当たりの外国人投資家の保有比率が上限で30%と設定されています。30%を越えてしまった株式は、取引所による強制売却措置が取られてしまいます。

総合的に見て、中国の株式市場は平日働いている社会人は参加しにくい市場と言えます。

以前に比べれば外国人投資家が参加しやすいルールになりましたが、それでも同じ取引所でも取引通貨が違ったり、外国人投資家の保有比率が定まっていたりと、日本やアメリカの株式市場ほど自由とは言えません。

ヨーロッパの株式市場

ヨーロッパは国ごとに株式市場があるため、全てを網羅するのは非常に難しいです。

そこで主な取引所となっている、ロンドン証券取引所・フランクフルト証券取引所・ユーロネクストの3つを紹介します。

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(画像=The Motley Fool Japan)

時差の関係で3カ国の市場はどれも、日本時間で17時~翌1時30分、サマータイムの頃は16時~翌0時30分まで取引可能となっています。

土日祝日が休業日なのは他の国と同様ですが、祝日がヨーロッパでも株式市場によって違います。

たとえば、5月1日は日本だと勤労感謝の日として祝日ですが、ロンドン証券取引所やユーロネクストは祝日となっていません。

ヨーロッパの株式市場は、キリストの感謝祭やクリスマスシーズンと元日はどこの市場も休業となりますが、それ以外の日は国によって違います。

アメリカの株式市場と同じように、1株単位での売買が可能なことと値幅制限が無いことが特徴となっています。

総合的に見て、ヨーロッパの株式市場は中国市場よりも参加しやすく、アメリカの株式市場よりは参加しにくい時間帯となっています。

アメリカの株式市場と同じように1株単位で購入可能なため、誰もが知っているヨーロッパの大企業株を購入できるというのは魅力ですが、値幅制限が無いため予想も付かない値動きに巻き込まれる可能性があります。

イースター休暇の株式市場

日本だとあまり馴染はありませんが、毎年3月末から4月の間にキリストの受難と復活を祝ったイースターが行われます。

イースターの日程は春分の日を基準に、最初の満月の後にある日曜日が復活祭となり、そこから遡って組まれるため、年によって日付が違います。

しかし、キリスト教にとっては大事な日のため、アメリカやイギリスを始め、多くの国でイースター中は祝日となり、市場が休場となります。

イースター休暇前の市場はどちらかというと買い控えが強くなるため、過去の相場を振り返っても市場が閑散としています。

当時の経済政策や各国間のバランスなども関係しているため断言はできませんが、この時期はどこの国のマーケットも動きが鈍くなるため、積極的な売買はおすすめできません。

まとめ

以上が、旧正月やイースター休暇など、日本には無い世界の株式市場のルールやスケジュールの解説になります。

アメリカやヨーロッパは時差の関係もあって参加しやすい市場ですが、値幅制限が無いのがネックになります。参加するときは、余剰資金の範囲に留めておきましょう。(提供: The Motley Fool Japan


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