投資のよくある誤解に「リスクが高いほどハイリターンが得られる」というものがあります。リスクについて誤解したまま投資を始めると、大きく損をしてしまう可能性があるので注意しましょう。今回は、投資におけるリスクの考え方について解説します。
ハイリスク・ハイリターンにまつわる誤解

ハイリスク・ハイリターンの投資商品に手を出す人の中には、「リスクが高いほどハイリターンが得られる」と誤解している人がいます。
危険を冒さなければ大きな成功は得られないという意味のことわざに、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」があります。これと同じような認識で、ハイリスク・ハイリターンの投資商品を選ぶのは、大きな誤解です。
投資におけるリスクとは?投資で損をしないための考え方
投資におけるリスクとは、リターンが得られる振れ幅のことです。例えば、「マイナス10からプラス10の幅で推移する商品」と「マイナス100からプラス100の幅で推移する商品」があるとしましょう。この場合、リスクが高いのは後者です。
「リスクが高いほどハイリターンが得られる」というのは誤解で、正確には「リスクが高いとハイリターンが得られる可能性がある」です。
虎穴のことわざになぞらえれば、虎の子(成功)と虎(危険)のどちらが待ち構えているかわからないのがハイリスク・ハイリターンの投資商品です。
ハイリスク・ハイリターンの商品を資産に組み込む注意点
投資においてハイリターンを期待するとき、リスクの高い商品を選ぶのは理にかなっています。しかし、リスクが高いほど高いリターンが約束されるわけではなく、同じだけ大きく損をする可能性があることをしっかり肝に銘じておきましょう。
どの商品にどのぐらいの金額を投じるかは、投資家にとって永遠の悩みで、正解はありません。ただ一ついえることは、リスクについて正しく理解し、ハイリスク・ハイリターンの商品の割合は自分でコントロールできる範囲に収めるべきだということです。(提供:ANA Financial Journal)
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