「私の想像以上だった」——。米航空機大手ボーイングのデービッド・カルホーン新CEO(最高経営責任者)は、米紙のインタビューで今の心境をこう吐露している。墜落事故を2度起こした「737MAX型機」の運航再開にめどが立たないままCEOというバトンを受け取ったが、問題の根深さに苦戦を強いられている。

さらにその後、新型コロナウイルスの感染拡大問題でボーイングはいっそう窮地に陥っている。渡航需要の減少による航空各社の業績悪化は、ボーイングの事業をさらに圧迫することにつながる。3月11日には新規雇用を凍結する方針も発表し、「倒産危機」とささやかれ始めている現状からいち早く脱却することを目指す。

連載「経営トップ、発言の真意——WORDS by EXECUTIVE」の第21回では、ボーイングのデービッド・カルホーン新CEOの発言を取り上げ、ボーイングの現状を探っていく。

ボーイングにいま何が起きているのか

デービッド・カルホーン
(画像=Bloomberg/Getty Images, ZUU online)

ボーイングは航空機メーカーとしては世界大手という位置付けだ。ライバルは欧州のエアバスで、長らく2社で業界をリードしてきた。