決算書
(画像=pong-photo9/Shutterstock.com)

本連載では決算書のサンプルをもとに、「着目すべき決算書の変化」と「その状況を見極めるためのポイント」を、ヒアリングのトーク例を交え解説します。第1回は、企業の規模や収益性・成長性を判断するうえで真っ先に確認する指標=売上高の変化です。

売上高が重要なのは、売上高が利益ひいてはキャッシュ・フローの源泉であるからです。企業が成長するためには、獲得したキャッシュを再投資し、より大きなリターンを得るというサイクルを繰り返し続ける必要があります。売上高やその伸び率が大きいほど、多くのキャッシュを稼ぐポテンシャルがあるといえます。

また、売上高の変化は、企業がどのライフステージにあるかの判断材料になります。創業期・成長期・成熟期・衰退期・再生期といった企業のライフステージを考えた場合、創業期から成長期にかけて売上高は増加し、成熟期に入ると横ばい、衰退期から再生期にかけて減少することが通常です。

企業のニーズはライフステージによっても異なることから、売上高の変化に着目しつつ、企業がどのステージにあるかの仮説を立て、それに見合った提案を行うことが金融機関には求められます。例えば、創業期や成長期の企業には事業性評価を行うこと、成熟期や再生期の企業には早期の経営改善や事業再生の支援が必要でしょう。

売上高が増加した背景等を分析・把握