モトリーフール米国本社、2020年3月15日投稿記事より

現在、世界の株式市場は前例のないほど混乱しています。

この記事の執筆時点では、S&P 500は2020年2月下旬の史上最高値から20%下落しています。

多くの個別株はさらに下落しています。

市場の下落は驚くべきことではありません。

それにもかかわらず、最近の数週間の深刻さは目に余るものがあります。

解説
(画像=Getty Images)

確かに、心配すべきいくつかの理由があります。

コロナウイルスは、毎年脅威として絶えず出現しますが、今年は世界中でパンデミックとなっています。

現在の状況においては、株を売ることが間違っていると言うことはありません。

あなたがどのような投資家であるかにかかわらず、保有株式を売却するという判断をしてもおかしくはありません。

もし、あなたがリタイアした、またはリタイアに近い投資家であるなら、あなたは株式を保有し続けたほうがよいかもしれません。

もし、2年ほど生活できる現金がある場合、焦ることはありません(平均的な弱気相場は1年か2年間で終わります)。

そうでない場合は、いくつかのポジションの清算が必要です。

しかし、どのポジションを清算しますか?

株式の売却候補

株式を売ろうとするとき、私は常に敗者から始めます。

パニック相場が訪れる前からパフォーマンスが低かった株式が対象です。

市場の暴落中にそれらのパフォーマンスが上向かない場合、別れの時が来ています。

結局のところ、景気がよいときに他社との競争に遅れをとっている企業は、経済が圧迫されているときに上昇する可能性は低いといえます。

もちろん、これには例外がありますが、一般的に、長期敗者は負け続け、長期勝者は勝ち続けます。

一例として、CenturyLink(NYSE:CTL)サービスは依然として大きな価値があり、9%の配当利回りを誇りますが、株価は下落を続けています。

同じことは、電気自動車への移行などの圧力に直面している自動車メーカー、フォード(NYSE:F)およびタタ・モーターズ(NYSE:TTM)にも当てはまります。

長期的な視点で株式の入れ替えを行う

敗者の売却と並行して、最大の勝者のポジションを減らす時が来るかもしれません。

金融危機以来の過去11年間で、一部の銘柄は何倍も価値が倍増し、市場全体を大きく上回りました。

その結果、一部の投資家においては、ネットフリックス(NASDAQ:NFLX)、アップル(NASDAQ:AAPL)、アマゾン(NASDAQ:AMZN)などの企業は、ポートフォリオ全体の大部分を占めるまでに成長しました。

私は、これらの大きな勝者を売るべきだとは考えていません。

ただし、多様性を維持するために、ポートフォリオ全体の約5%から7%で1つの株式にリミットを設けるという考え方があります。

それらの株式がその5%から7%の閾値を超えて成長した場合、私はそのポジションを減らすために売却を行います。

この戦略には、いくつかの意味があります。

  1. 現金が必要な場合は、勝者のリバランス(および新規購入の減少)が役立ちます。
  2. リバランスすることで、より充実した投資ポートフォリオを構築できます。1つまたは2つの株式が大きな損失を負うことは許されません。
  3. そして最も重要なことは、リバランスは、弱気相場の間に過小評価された高品質の株式を買いに行くために必要な流動性を生み出します。それらは、実績のある現在所有している株でも、新しい株でもかまいません。厳しい環境を抜けた後、それらの企業のいくつかを非常に割安に購入できていることがわかります。

株式を絶対に売るべきではない理由

株を購入する最初の理由が何であれ、間違いなく今すぐに売るべきではない理由が1つあります。

私は、長年にわたって何百人もの投資家と話をしてきましたが、10年以上前の2008年から2009年の大不況で大金を失ったことを嘆く人があまりにも多くいました。

少し掘り下げてみると、共通点が1つありました。

彼らはリーマンショックの市場の安値近くで株式を売却し、代わりに現金、または「リスクが低い」とされた他の資産クラスを購入したのです。

ある点についてはっきりさせておきましょう。

ボラティリティを減らすために投資戦略を変更しても構いませんが、感情が高まっているときに大きな決断を下すことは賢明ではありません。

株式を所有している場合は、その株式を購入した際の理由を検討し、来年または2年後にわたる市場の状況を考えてみてください。

歴史的に見て、株式相場は最終的にリバウンドが起こります。

そして、リバウンド後は、戦略の調整を検討する時間になります。

もちろん、すべての投資家の状況は異なります。

本稿は、いつ売るか、売らないかについての大まかなガイドです。

しかし、これだけは言っておきます。

感情に任せて株を売却すると、必ず後悔します。

株式を保有しながらニュースを適宜確認し、上手にポートフォリオを調整するのが賢明だと思われます。(提供: The Motley Fool Japan


免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Nicholas Rossolilloは、アップル株、CenturyLink株、フォード株、タタ・モーターズ株、バンガード・エネルギーETF株を保有しています。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、アップル株、ネットフリックス株を保有し、推奨しています。