総合商社・大手広告会社・TV局など年収ランキングでトップ10に入るような企業の多くは、40歳で年収1,000万円を超えるとされています。その先部長職ともなれば、2,000万円にも十分手が届きます。一方で、激務が当たり前ともいわれています。時給換算すると、果たして高年収企業は割に合うのでしょうか?

「年収2,000万円で多忙」と「年収1,000万円で残業なし」を比べると?

年収2000万円,時給
(画像=Roman Samborskyi/Shutterstock.com)

ここでは年収2,000万円のうち、残業時間と有給消化率の違いで時給はどのくらいになるのかを見ていきます。また、年収1,000万円で残業なし、有給消化率100%の場合の時給も計算してみます。

ケースA:1日8時間労働、残業時間がゼロ、有給取得率100%

【総労働時間】(365日-所定休日125日-年休20日)×8h=1,760h
【時給】2,000万円÷1,760h=1万1,363円

ケースB:残業時間が50時間、有給取得率50%

【総労働時間】(365日-所定休日125日-年休10日)×8h+残業50h×12ヶ月=2,440h
【時給】2,000万円÷2,440h=8,196円

ケースC:残業時間が100時間、有給取得率0%

【総労働時間】(365日-所定休日125日-年休0日)×8h+残業100h×12ヶ月=3,120h
【時給】2,000万円÷3,120h=6,410円

番外編ケースA’:年収1,000万円でケースAと同じ条件の場合

【時給】1,000万円÷1,760h=5,681円

「ケースCの時給は、ケースA’とほとんど変わらない」との試算結果となりました。つまり「残業ばかりで休みが取れない年収2,000万円」は、「残業ゼロで有給取得100%の年収1,000万円」と時給ベースではあまり変わりがないというワケです。実際には時間外労働の上限規制によって、ケースCのような働き方は現実的ではないものの、高年収でも時間外労働が増え有給を消化できない場合は時給が著しく下がるということがわかります。

では、残業ゼロのケースA’と多忙なケースCではどちらが幸せなのでしょうか。

残業ゼロが幸せと思う会社員は多い?

就職にあたって長時間残業の有無を重視する学生は確実に増え、7割が「残業が少なく余暇が取れる企業」を選ぶと回答しています。

ところが会社に入ると、価値観は一変します。某採用系企業による口コミ調査では、激務高年収企業の多くは社員の評価が高いのです。「仕事も面白くて年収も破格なら、多少の忙しさには目をつぶる」というワケです。

最近は大企業などにおける過労死問題もあり少しトレンドが変わりつつありますが、給与重視の価値観は意外と根深いようです。

年収と時間、あなたにとってはどちらが大切ですか?(提供:ANA Financial Journal

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