モトリーフール米国本社、2020年2月16日投稿記事より

ウォーレン・バフェット氏はその驚くべき投資成績から「オマハの賢人」と呼ばれ、熱烈な信奉者がいますが、同氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK.A)(NYSE:BRK.B)の投資先を全て調べた人は少ないのではないでしょうか。

銀行株やアップルにも多額の投資をしていますが、 筆者が今最も気に入っているのは、飲料大手のコカ・コーラ(NYSE:KO)と会員制量販店のコストコ・ホールセール(NASDAQ:COST)です。

【米国株動向】ウォーレン・バフェット氏の銘柄に投資するならこの2銘柄
(画像=The Motley Fool)

コカ・コーラ

コカ・コーラは売上が低迷した時期があったものの、コカ・コーラ「ゼロシュガー」、「バニラコーク」、「チェリーコーク」など新製品のおかげで、成長軌道に戻りました。

さらに、エナジードリンクやコーヒーへの参入で新たな成長分野を切り開いたほか、昨年は英国を拠点に成功を収めているコーヒーチェーン「コスタコーヒー」を49億ドルで買収し、30カ国にまたがるコーヒー事業を手に入れました。

2019年第4四半期の売上は16%の増加(買収企業の寄与を除けば7%の増加)、年間売上では9%の増加を達成しています。

営業利益は通年で10%増加し、1株当たり利益(EPS)は米国会計基準(GAAP)ベースで38%、非GAAPベースで1%増加しています。

第4四半期の非GAAPベースEPSは0.44ドルでアナリストの予想を超えており、売上高も90億7000万ドルで予想の88億9900万ドルを上回りました。

同社によれば、「ゼロシュガー」や「プラスコーヒー」などの新製品が売上の大幅な伸びに貢献したとのことです。

同社の予想によれば、2020年度は既存事業からの売上が5%増加する見込みです。

また、非GAAPベースのEPSは7%増加し、2.25ドルとなる見込みです。

実績ベースの株価収益率(PER)は2019年度米国会計基準ベースEPS2.07ドルの29倍(執筆時点)であり、割高ではありますが、今後の展望には好感が持てます。

コーヒーは市場として大きく、同社は大きく打って出る構えです。

コストコ

過去5年間のコストコ株のリターンはS&P500指数の2倍、すなわち116%です。

過去10年間で見れば、S&P500指数の214%に対し、同社の株は436%と急騰しています。

同社はアマゾンやウォルマートなどに対抗できる事業規模を持つ数少ない量販会社です。

2020年度第1四半期(期末日2019年11月24日)の既存店売上は前年同期比で4.3%増加し、うち電子商取引は同5.5%の増加となっています。

燃料価格と為替相場の変動による影響を除いた非GAAPベースでは、既存店の売上増加率は5%、うち電子商取引については5.7%の増加となっています。

純売上高は前年同期比5.6%増の362億4000万ドルでした。EPSは前年同期比9.8%増加し、1.90ドルに達しています。

2019年度(期末日2019年9月1日)も、売上が7.9%増の1527億ドル、米国会計基準ベースの純利益が16.8%増の36億6000万ドルと好調でした。

昨年度の希薄化後EPSは8.26ドルで、同社の実績ベースPERは38.5倍(執筆時点)です。

通常、そのようなPERの株は買いませんが、小売業界でアマゾンと競合できる有名企業となると、避けることはできません。

2019年度通期の既存店売上増加率は6.1%で、うち電子商取引の非GAAPベース売上増加率は23.3%でした。

実店舗と電子取引をお互いに補完させバランスをとれる企業が将来小売業界では成功するというのが、私のかねてからの主張です。

買い物を全てインターネットで済ますというのは不可能だからです。

アナリストによれば、同社の利益は今後数年成長を続け、2020年度のEPSは8.63ドルに達する予想です。

予想ベースのPERも高いですが、それがこうした株の近年の傾向です。

バークシャーの投資先の中で、コカ・コーラとコストコは現在注目を集めている銘柄とは言えませんが、両社は長期的にみて成功する企業であり、それがバフェット氏の投資の方針です。

コカ・コーラは、コーヒーとエナジードリンクで参入分野を拡大するとともに、従来からの製品分野でも、より健康的な商品へと重心を移しています。

一方、コストコは小売業界に強固な地位を確立しています。

価格で競合できる規模があり、既存店売上も堅調に推移するものと思われます。(提供: The Motley Fool Japan


免責事項と開示事項 記事は、一般的な情報提供のみを目的としたものであり、投資家に対する投資アドバイスではありません。アマゾンの子会社ホールフーズ・マーケットのCEOであるJohn Mackeyは、モトリーフール米国本社の取締役会メンバーです。元記事の筆者David Butlerは、記事で言及されている株式を保有していません。モトリーフール米国本社は、アマゾン株、バークシャー・ハサウェイ(B株)を保有し、推奨しています。モトリーフール米国本社は、バークシャー・ハサウェイ(B株)のオプションを保有しています(2021年1月の200ドルのロング・コール、2021年1月の200ドルのショート・プット、2021年3月の225ドルのショート・コール)。