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サンプル② 「振出日」に記載がない(空欄である)

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サンプル❶でも解説したとおり、小切手の「振出日」は必要的記載事項(小切手要件)となっています。当然、これを欠く小切手は原則として無効となります。
しかし実際には、振出人が受取人に空欄箇所を埋める補充権を与える形で、必要的記載事項の全部または一部を空欄にしたままの小切手を振り出すケースが見られます。
このようにして振り出された小切手を「白地小切手」といいます。振出日の記載のない小切手であっても、補充権を与える意思で振り出されたものは白地小切手に該当し、即時の支払いが可能とされています。
金融機関の当座勘定規定においては、「小切手で振出日の記載のないものが呈示されたときは、その都度連絡することなく支払うことができる」と規定しており、「小切手は実務上、即時支払いが可能である」という点を担保しています。