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(画像=megaflopp/Shutterstock.com)

第2回目は、損益計算書のうち、売上高と売上総利益率の変化に着目します。前回は、企業の規模や収益性、成長性を判断するうえで重要な指標である売上高が「増加している」ケースをサンプルとして解説しましたが、今回は逆に売上高が減少傾向にあるパターンを解説していきます。

一般的に売上高が減少傾向であればネガティブな印象を受けることが通常であり、また実際に企業の事業実態が悪化しているというケースも少なくありません。

しかし、表面的な決算数値だけでは実態把握が困難であるケースが多いことも事実であり、やはりその背景や要因についてヒアリング等を通じて分析することが欠かせないといえます。

会社の規模感にもよりますが、たとえ中小企業であっても決算書全体の数値は多様な取引の積上げから構成されているものであり、様々な要因によって変化していきます。「良い兆候」と「悪い兆候」が相殺しあって数値変化に表れているケースもあります。

このような中でも、大きな数値の動きからその水面下で起きている状況を把握する手段として有効なのがヒアリングです。

特に中小企業では詳細な管理資料が整備されていることは少なく、決算書以上の詳細な情報が確認できないことも珍しくありません。その場合、書面により収集できる情報量は自ずと限られてしまうこととなります。結果として、ヒアリングが企業実態を把握するうえで効率的かつ効果的な分析手法の1つとなり得るのです。

数値変化が意図的か成り行きの変化か見極める