新型コロナウイルスの感染拡大で金融市場が不安定になったことに伴い、アドバイザーに対する「助言需要」が急増しているという。確かに専門家からのアドバイスは貴重だが、もともと専門家に資産運用を任せる形態の投資手法を選んでおく手法もある。

世界同時株安でアドバイザーへの相談需要が増加

投資法
(画像=PIXTA)

新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界同時株安が起き、その後も市場は不安定な状態が続いている。

こうした状況下で個人投資家たちも頭を悩ませている。さまざまな銘柄の株価が乱高下する中で、いますぐに保有している株式を売却すべきかどうか、それとも保有を続けるべきかどうか、決めかねている個人投資家は多いはずだ。そのため、ダメージを最小限に抑えるために金融アドバイザーに助言を求める人が急増しているという。

ある企業の株価の今後の変動を推測するためには、その企業が属している業界や業績などさまざまなことを勘案しなければならない。そのため、平素から多くの情報に接している金融アドバイザーに投資家たちが助言を求めたくなるのは当然のことだ。

こうした株式マーケットの混乱期には、決断にスピード感も求められるため、焦りを感じている個人投資家も少なくないはずだ。

投資に関する知識に不安のある人に向いている投資手法は?

投資にあまり詳しくない人が今回のような下落局面をうまく乗り切るのは、なかなか難しい。金融アドバイザーに相談をしたくても、多忙な企業勤めの人であれば、そもそも時間を確保しにくいケースもあるだろう。

しかし、こういうときこそ、投資信託の強みが発揮されると考えることもできる。投資信託は、手数料を支払って投資の専門家集団に資産運用を任せる金融商品だ。投資信託にもさまざまな種類があるが、プロに運用を任せることで今回のような世界同時株安でも損失を最小限に抑えやすい。

プロに運用を任せることが大前提の金融商品なので、投資家個人が投資している資産を売却するかどうかなどを考える余地はそもそもなく、知識に不安がある人でも、現在のような状況下においても焦る必要がない。

運用を任せるための手数料はかかるものの、多忙な企業勤めの人にとっては取り組みやすい投資の手法であると言える。

投資信託にはどのような種類がある?

いざ投資信託を始めようと思った時のために、投資信託にはどのような種類があるのか事前に知っておきたい。投資信託と一言で言っても、投資対象の資産選びや運用方針の違いによって複数の種類に分類される。

●単独資産型とバランス型

投資対象となる資産によって、投資信託は「単独資産型」と「バランス型」(バランスファンド)に分けることができる。例えば株式だけを投資対象とする投資信託は単独資産型、複数の資産にバランス良く投資する投資信託はバランスファンドに分類される。

バランスファンドの場合は「分散投資」によるリスク軽減が期待できる。単一の資産で資産運用を行わないことで極端な損失を回避しやすくなっている。バランスファンドでは「資産」を分散させるだけではなく、投資先の銘柄の「国・地域」を分散させるという考え方もある。

●パッシブファンドとアクティブファンド

投資信託は運用方針による違いによって、「パッシブファンド」(インデックス)と「アクティブファンド」という分類もできる。英語の「passive」は「受動的」、「active」は「積極的」という意味で、それぞれの運用方針の違いを理解するとこうした単語を使って名付けられていることも納得がいく。

パッシブファンドは、日経平均株価や東証株価指数のような主要な株価指数(インデックス)に連動した投資成果を目指す形で運用される。株価指数(インデックス)に合わせることを目指すことから「インデックス・ファンド」とも呼ばれる。

一方のアクティブファンドは株価指数などとの連動を目指さず、ファンドマネージャーがより高い成果を狙って「積極的」に銘柄選択などを行う投資信託だ。利回りがパッシブファンドを上回ることも期待できるがファンドマネージャーが積極的に介入する分、手数料が高いケースが多い。

あなたに適した投資手法は?

投資手法には万人に共通した「最適解」はない。ただ個人個人にどんな投資が適しているかはある程度判断できる。

投資の知識に不安がある人にとっては、投資信託での資産運用が選択肢の一つになるだろう。特にこのような新型コロナウイルスの感染拡大などによる金融マーケットの混乱期には、専門家の腕により頼りたくなるはずだ。