4月29日は昭和の日。昭和という言葉を聞くとはるか昔のことに感じる人もいれば、つい最近と感じる人もいるだろう。

昭和の最後と令和では、30年以上の年数が経過しているため、社会情勢やお金の価値などが劇的に変化している。そこで、今回は令和時代のお金をめぐる事情を30年前と比較し、今後のお金のことについても考えていこう。

金利、保険料……昭和と令和でこれだけ違う

お金の価値
(画像=PIXTA)

まずは、さまざまな角度から昭和と令和の違いについて見ていこう。

預金金利

日本銀行が公表している普通預金の金利のデータを見ると1988年(昭和63年)では0.26%の金利だった。一方、令和時代における大手銀行の普通預金金利は0.001%(2020年4月時点)と1988年の約260分の1の金利である。

国民年金保険料

個人事業主などが支払う国民年金保険料も、昭和と令和では大きく金額が異なっている。1988年(昭和63年)4月~1989年3月では、毎月7,700円だったものが、2020年(令和2年)4月~2021年3月では、2倍以上の1万6,540円となっている。

国立大学の授業料

国立大学の授業料は、国により標準額が定められている。標準額をもとに各大学で授業料を決定するが、国立大学の授業料標準額も昭和と令和では金額にかなりの差がある。1988年(昭和63年)時点では30万円だったが、2019年(令和元年)では、53万5,800円と約1.79倍になっている。

タバコの価格

年次統計をみると昭和と令和でタバコの価格も値上がりしていることが分かる。例えば、1988年(昭和63年)時点では、タバコ1箱(ピース10本入り)120円だった。一方2019年(令和元年)では、タバコ1箱(ピース10本入り)250円と2倍以上の価格となっている。

給与収入だけでは生活が苦しい

ここまで昭和と令和のお金をめぐる事情を見てきた。これらに加えて、サラリーマンの給料はどうなっているのだろうか。厚生労働省が公表している一般労働者の賃金を見ていこう。

1988年(昭和63年)における一般労働者の賃金は、月収平均23万1,900円。一方、2019年(令和元年)の一般労働者の賃金は、月収平均30万7,700円である。約7万5,800円程度月収が増加しており、昭和に比べると約1.33倍だ。

しかし、保険料などが1.5倍や2倍に上昇していることを考えると賃金の伸びは低いと言えるだろう。生活のことを考えると毎月の収入だけでなく支出がどうなっているのかも重要だ。

そこで毎月どれくらいの生活費がかかっているのかを確認してみよう。総務省が公表している「家計調査報告(家計収支編)」によると2019年(令和元年)の二人以上世帯のうち勤労者世帯における消費支出は月平均額で32万3,853円だった。異なるデータを参照しているため、単純に比較することはできないが目安として両者を比較してみると月収平均30万7,700円に対して消費支出の月平均額32万3,853円と消費支出の月平均額のほうが高い数字となっている。

このことは、賃金が上昇していても昭和に比べて生活は決して楽ではないことを示しているのではないだろうか。

これからはいかに投資をするのかが重要

ここまで見てきたとおり、物の価格や消費支出が高くなっているため、給与収入だけでは心許ないという状況もある。では、どうしたらよいのだろうか。

例えば、「節約をして支出を減らす」という方法もある。しかし、家賃や水道光熱費など一定の固定費があるため、節約による効果は限定的になるだろう。生活を楽にするためには、収入を増やす必要がある。

給与収入はすぐに増やすことができないので、給与収入以外の収入源を探すことが必要だ。その中でおすすめなのが投資である。流通している投資商品の中には、数万円程度から始められるものも多い。まずは、少額から始められる投資をすることで収入を増やす道を探してみてはいかがだろうか。少額でできる投資商品には、例えば以下のようなものがある。

投資信託

投資信託は、投資家から集めたお金を専門家であるファンドマネジャーが運用する金融商品である。初心者が個別株を取引し、利益を出すのはハードルが高い。

また、日々変化し続ける株式の価格に一喜一憂するのはストレスでもある。その点、投資信託は、プロに運用を任せることができ、手間暇もかかることがない。初心者が少額で始めるには適した商品だと言えるだろう。

J-REIT

J-REITとは、不動産投資版の投資信託といわれている投資商品だ。不動産投資会社などの不動産運用のプロが投資家から預かった資金を集めて不動産を保有・運用する。

賃貸収入や売買益など不動産から生じた収益は投資額に応じ投資家に分配される。不動産投資は収入源を増やすための代表的な方法だが、J-REITは少ない金額で不動産投資ができるため、人気の投資商品である。

収入源を増やすことが急務

昭和から平成、令和へと時代は大きく動いている。お金をめぐるさまざまな事情は変わりつつあるが、やはりお金はあるに越したことはない。現在、景気の先行きはきわめて不透明であり、給与収入以外の収入源を増やすことは急務と言える。収入源を増やすためにも、まずは少額からできる投資を始めてみるのがよいだろう。