新型コロナ禍のいま
(画像=Akhenaton Images/Shutterstock.com)

雨が降る前に傘を差し出す本気の支援が求められる

金融市場が〝危機〟に陥るのは主に2つの条件が満たされたときである。1つ目は市場参加者がそろそろ行き過ぎだと思っていること。2つ目は、これまでの経験では〝出口〟が予想できないことである。

今回のコロナショックはまさにこの2つの条件を満たしている。IMFは世界の総債務が2京円にも上り、GDPの成長を上回る膨張ぶりに警鐘を鳴らしてきた。しかも新型コロナの終息のシナリオは予想が極めて難しい。

先が見えない中で人々の不安は日々増している。政府の支援もスピード感に欠ける。そのような中では、金融機関が積極的に救いの手を差し伸べることが重要だ。

実際、金融機関の取引先支援の取組みは、これまでにない規模で行われていると思う。金融円滑化法が事実上復活し、企業の返済猶予は機動的に行われている。保証付き制度融資も数万件規模で実行されているし、中には融資の可否を即日決定している金融機関もあるようだ。

生活破綻を未然に防止する姿勢が必要に