新社会人の中にも、結婚やマイホームの購入などに備えて、ライフプランを立てている人もいるだろう。ライフプランで重要なことの一つが貯蓄、つまりお金のことだ。実際に社会人1年目ではどれくらいの貯蓄があるのだろうか。

ここでは、社会人1年目の貯蓄額や将来に向けて目指すべき額について解説する。

社会人1年目の貯蓄額と貯蓄の目標金額とは

貯蓄額
(画像=PIXTA)

初任給について、「親へのプレゼントなどに使う」といったイメージを持っている人も多いだろう。しかし、実際はどうなのだろうか。

2020年3月にソニー生命保険が行った「社会人1年目と2年目の意識調査2020」によると、社会人1年生が考える初任給の使いみちのトップは「貯蓄に回す」で58.2%だった。

次に多いのが「生活費(食費など)に充てる」で40.6%、「親への贈り物を買う」は全体の34.2%の第3位という結果だ。同調査の全回答者に将来設計を尋ねたところ、結婚や出産の計画を立てている人は全体の5割以上で、全体の3~5割近くの人がマイホームの購入やリタイア生活の計画も立てていた。

では実際に社会人1年目の貯蓄額はどのぐらいなのだろうか。同調査によると社会人2年生が社会人1年目に貯蓄した額は「10万~20万円未満」が全体の25%と最も高かった。

次いで「100万円以上」が22.4%、「50万~100万円未満」が16.8%と続き、全体の平均額は45万円と想像以上に貯蓄額は多い。ちなみに、30歳時点の目標貯蓄額の平均額は614万円となっている。

目標金額を達成するために行うべきこと

社会人1年生の貯蓄平均額が45万円、30歳時点の目標貯蓄額の平均額は614万円だったが、このまま貯蓄を継続して、果たして30歳までに目標額に達することができるのだろうか。

例えば、23~30歳までの8年間、毎年45万円を貯金に回した場合、「45万円×8年=360万円」にしかならない。銀行など金融機関の預金金利は低いため、利息もほとんどつかないのが現状だ。

30歳までに目標額の614万円に到達するための方法の一つが1年間の貯蓄額を増やすことだろう。目標額に達するための1年間の貯蓄額は、単純計算で「614万円÷8年間=約77万円(1ヵ月約6万4,166円)」が必要だ。昇給や役職の変更などがあり年収が増加したとしても、結婚や出産などライフスタイルの変化があると仮定すると、毎年77万円程度の貯蓄は難しいかもしれない。

資産形成のために投資をするのも1つの方法

毎月の貯蓄額を増やすことが難しいのであれば、どのようにして目標額の614万円を達成すればよいのだろうか。一つの選択肢として資産形成のための投資がある。仮に年利が5%の金融資産であれば年45万円で8年間、複利計算とすると440万~450万円程度になる。複利計算とは、元本に利子を加えた合計額を、さらに翌年の元本として計算する方法である。

年45万円で年利5%の場合、利息が2万2,500円つき、2年目の元本が47万2,500円。47万2,500円に2年目の貯蓄45万円をプラスし(92万2,500円)、そこに年利5%なので4万6,125円の利息がつき、3年目 の元本は96万8,625円になる。このように年利が5%の金融商品であれば、貯蓄するよりも効果的に資産形成が期待できるだろう。(別途税金がかかるので注意が必要)

投資というと、マンションやアパートの投資など大きな資金が必要と考えている人も多いかも知れない。しかし、現在は少額からでもできる投資の種類も多い。

社会人1年生の中にも、しっかりとライフプランを立てて貯蓄をしている人もいるだろう。ただし、預金金利が低い時代においては、貯蓄だけでは目標額に届かないことも現実だ。そこで投資という選択肢をもっておくことで可能性は広がる。目標とする貯蓄額があるのなら、確実に近づくための手段の一つとして投資を検討してみることも必要だろう。