FX初心者にとって、最初の大きな壁の一つが「テクニカル分析」でしょう。チャートの見方や登場する単語に難解な印象を持つ人も多いのではないでしょうか。しかし、基本さえ覚えてしまえばさほど難しいものではありません。

まずはテクニカル分析の基本を覚えていきましょう。

テクニカル分析とは?

FX,テクニカル分析
(画像=PIXTA)

為替相場をチャート(グラフ)化し、値動きや今後の動きを予想する分析方法をテクニカル分析といいます。

チャートを使って分析する手法

チャートとは株式取引や為替相場などに欠かせない、独特な形状のグラフです。テクニカル分析とはこのグラフから、過去の値動き、傾向、現在の流れなどを読み取り、今後の値動きを分析する手法のことをいいます。

テクニカル分析はどんな人におすすめ?

FX取引をする以上、初心者であれ上級者であれ、テクニカル分析を無視した取引はおすすめできません。テクニカル分析はFX取引をする人なら誰でも基本を押さえ、応用できるように理解を深めておくべき分析方法です。

トレンド系のテクニカル分析

テクニカル分析には、大きく分けて「トレンド系」と「オシレーター系」という2つの分析方法があります。まずはトレンド系から見ていきましょう。

移動平均線

移動平均線はトレンド系テクニカル分析の中でも最もポピュラーな分析方法なので、ぜひ覚えておきましょう。簡単に説明すれば、「毎日の平均値をつないだグラフ」です。

このグラフは横軸に日時、縦軸に価格のグラフを作り、一定期間の終値の平均値を座標としてつないでいます。一定期間といってもさまざまですが、分かりやすいのは5日間、21日間、200日間です。5日間は1週間、21日間は1ヵ月、200日は1年間の営業日と考えればよいでしょう。

移動平均線のメリットは、毎日の細かい値動きに惑わされることなく、全体的な値動きを俯瞰で判断できることです。一定期間を短く設定することで短期的な流れが見えますし、長い期間に設定すれば長期的な流れの判断に役立ちます。

一方デメリットとしては、大まかな流れをつかむ分析方法のため、細かい値動きに対応しにくいことが挙げられます。

一目(いちもく)均衡表

一目均衡表はFX投資家の間でも人気の高いテクニカル分析です。これはチャートに基準線、転換線、先行スパン線(2本)、遅行スパン線という5本の線を引き、この線とロウソク足の位置関係によって一目で傾向を読み取れるものです。

チャートに5本の補助線を引くことで、チャートが一気に分かりやすくなり、値動きの流れや傾向、先の展開を読み取ることができます。

特に初心者は、まずこの一目均衡表を理解することが、テクニカル分析習得の第一歩となるので、最初に勉強すべきおすすめの分析方法です。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは移動平均線を利用した分析方法です。移動平均線の値から標準偏差を計算し、値の上限と下限を求めます。

価格の95%はこの上限と下限の間に収まるというのがボリンジャーバンドの基本的な考え方で、下限に触れるほど価格が下がれば、そこから価格は上昇することが予想され、上限に触れるほど価格が上昇すれば、今度は下落に転じると分析します。

移動平均線をさらに実用的にした分析方法なので、慣れれば非常に使いやすい分析方法と言えるでしょう。

オシレーター系のテクニカル分析

トレンド系のテクニカル分析は、上昇傾向にある場合は買い、下落傾向にある場合は売りという「順張り」の分析方法です。

一方オシレーター系のテクニカル分析は、カウンタートレードといわれ、上昇傾向にある場合、その上限を見極めて売り、下落傾向にある場合はその下限を見極めて買いに転じる、「逆張り」の分析方法となります。

RSI

RSIは日本語で「相対力指数」といいます。一定期間の終値における上げ幅と下げ幅から、0~100%の間の指数を算出します。

算出した指数が0~50%未満の場合は下落傾向、51~100%の場合は上昇傾向と判断できます。一般的に70%を超えた場合、「買われすぎ」と判断し、逆張りで売り注文を入れます。反対に30%以下となると「売られすぎ」と判断し、一転買い注文を入れるという方法です。

RSIは比較的穏やかな値動きを見せている銘柄で特に力を発揮する分析方法です。反対に急落や急上昇が起こるような銘柄の場合はあまり力を発揮しないので、状況判断が重要になります。

MACD

MACDは「移動平均収束乖離トレード法」とも呼ばれています。移動平均線に似たイメージですが、こちらは2本のラインを利用します。

MACDで使用されるラインは、MACDラインとMACDシグナルラインと呼ばれており、EMA(指数平滑移動平均)から算出されたラインです。

売り買いの判断はこの2つのラインが交差したタイミング、もしくはそれぞれが0ラインと交差したタイミングです。

MACDはRSIとは反対に、値動きの穏やかな相場にはあまり向いておらず、トレンドが形成されているような値動きの大きな相場で力を発揮する分析方法と言えます。

ストキャスティクス

ストキャスティクスはRSIと非常によく似ている分析方法です。過去の値動きを参考に、上限と下限を設定し、その中の何%の位置にいるかで売りか買いかを判断する方法です。

RSIとの決定的な違いは、上限下限を設定する際に参考にする数値です。RSIは上述のとおり「上げ幅」と「下げ幅」から計算しますが、ストキャスティクスは「最高値」と「最安値」から算出します。

RSIの場合、「どのくらい上がったか」、「下がったか」を表すので、同じ%を算出するにしても極端な数字は出にくくなります。一方ストキャスティクスは、「値」が基準なので、0%に近い数字や100%に近い数字が出やすい傾向にあります。

テクニカル分析は、「何をどう計算しているか」で見方が大きく変わります。RSIとストキャスティクスのように似ている分析方法に関しては、その違いを理解できるようにしておきましょう。

テクニカル分析で覚えておきたい用語

ここからはテクニカル分析を行ううえで覚えておくべき単語を紹介します。

順張り・逆張り

FXや株式取引では「順張り」、「逆張り」という単語がよく使われます。これは先の相場を予想し、売るか買うかの判断をする場合に用います。

「順張り」とは、値が上がっている銘柄に対し、「もっと上がる」と踏んで買い注文を入れたり、値が下がっている銘柄に対し「もっと下がる」と判断し売り注文を入れたりすることをいいます。銘柄の値動きに沿った注文方法です。

「逆張り」はこの反対で、値が上がっている銘柄に対し、「ここが上限でここから値が落ちるだろう」と分析して売り注文を出したり、値が下がっている銘柄に対し、「ここが下限でこれ以上落ちないだろう」と分析し買い注文を入れたりする買い方です。値動きと反対の方向に張る注文方法と言えます。

シグナル

シグナルは直訳すると信号という意味です。FX取引において、買うか売るかを判断するポイントをシグナルといいます。一般的には「売買シグナル」でまとめて表現されますが、テクニカル分析では特別な呼び方もあります。

テクニカル分析の注意点

テクニカル分析は、理屈や計算式を理解できれば、初心者でも相場判断に利用できる考え方です。理論的には信頼度の高い分析方法ですが、FX取引はそれほど単純ではありません。そのため、テクニカル分析を使用する場合の注意点を確認しておきましょう。

まずは簡単なものから取り入れてみる

テクニカル分析を行う場合、重要なポイントは「どういった意味で、どういった傾向を見る分析方法なのか」を知っておくことです。「細かいことは分からないけど、この分析法がよいと聞いた」などという理由で使用すると、見方や考え方を間違えてしまい、大損害を被る可能性があります。

まずは分かりやすい理論の分析法から理解して取り入れていきましょう。次第にその分析法に足りないもの、自分の考え方と合わない部分が見えてきたら、新たな分析方法を調べるとよいでしょう。

1つの方法ではなく複数を組み合わせる

テクニカル分析にはここで紹介した方法以外にも、いくつかの分析方法が存在します。分析を行うときは最低でも2種類、できればもっと多くの分析法を組み合わせて考えると、リスク回避につながります。

状況によって使い分けたり、相場によって使い分けたりと、その場で最適な選択ができるように、いくつかの分析方法を覚えておくことをおすすめします。

まとめ

FX取引を有利に行うためには、値動きを予想する力が必要です。しかし、初心者はチャートを見たからと言って、簡単に値動きを予想できるものではありません。そんなときに利用できるのがテクニカル分析です。

テクニカル分析には、主に順張りを見極めるトレンド系と、逆張りのタイミングを見極めるオシレーター系の分析があります。ご自身のスタンスや資金力などに合わせて、的確な分析方法を取り入れましょう。

テクニカル分析は非常に数学的な考え方なので、苦手な人も少なくないかと思います。しかし、一度覚えてしまえば理論的な分応用もききやすく、長く使えるものばかりなので、ぜひ習得してみましょう。

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※ファイナンス・マグネイト社調べ(2012年1月~2019年12月)