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(画像=Matej Kastelic/Shutterstock.com)
菱田雅生(ひしだ・まさお)
ライフアセットコンサルティング㈱代表
CFPⓇ、1級FP技能士
69年東京生まれ。早大法卒。山一證券、FP会社を経て独立。講演や執筆を中心に活動。「お金と記憶の専門家 菱田雅生」としてYouTubeチャンネルも開設。

私のFP歴は約22年。最初の約10年はFPの試験対策講座や住宅展示場での住宅ローンセミナーの講師などの仕事が中心でした。その後、確定拠出年金(DC)の投資教育や継続教育の依頼が増え、金融機関の預り資産セールス研修も増加。6年前からは、自分が受講して衝撃を受けた記憶術セミナー(アクティブ・ブレイン・セミナー)のマスター講師として、記憶法や脳の使い方も教えるようになりました。

現在、年間講演回数は250回前後。内訳は、DC関連が約150回、金融機関の研修が約50回、その他一般向けの講演や記憶術セミナーが約50回です。2020年1月末にはトータルの講演回数が4000回を突破しました(3月末時点で合計4060回)。

とはいえ、1回あたり100万円の講演料をもらえるような売れっ子講師ではありません。なので、とても偉そうなことは言えないのですが、20 年にわたる私なりの工夫をお伝えし、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

流儀①練習をビデオに録画し、何度も確認のうえ本番に臨む

セミナーや講演は、アーティストのライブやコンサートと同じです。うまくいくかどうかは準備にかかっています。準備が完璧なら、ほぼ間違いなく成功します。逆に、ぶっつけ本番では、失敗する可能性が高まります。

以前参加した元お笑い芸人の講演家による講師力講座でこんなことを言われたことがあります。

「売れっ子のお笑い芸人たちは、たった3分のネタを最低でも20時間以上は練習します。皆さんはセミナーのためにいつもどのくらい練習していますか?」と。

ハッとさせられました。それ以来、講演前には必ず何回か練習するようになりました。それをビデオに撮って何度も確認し、試行錯誤して本番に臨みます。本番でも、主催者の許可をもらってビデオに撮り、あとで確認します。

ビデオで見ると、自分でも気づいていない口グセや、オーバーな身振り手振り、身体の揺れ、目線の振り方など、修正点がいくつも見つかります。内容についても、話の進め方や時間配分、エピソード話や余談の入れ方など、工夫できる点がたくさん見つかるのです。

このことは、講演だけに限りません。セールストークやプレゼンでも同じです。成否は、練習量や準備の質が重要なのです。

講演は、失敗したかどうかの判断が難しいのですが、私の場合は、同じ内容の依頼がリピートで来なかったら、受講者の満足度が低かったのだろうと判断するようにしています。

「1対1で会話をしているくらいの関係性を受講者と築ければ話は必ず伝わります」―菱田雅生

流儀②最初の1分の工夫で、受講者にこちらを向かせる