定年後も生活のために、働き続ける方が増えています。

自己実現や生活を充実させるためではなく、生活資金を稼ぐためだけに働き、やりがいが得られないのであれば、決して望ましい将来像ではないでしょう。

しかし、現役時代からの対策次第では、その未来も十分に変えられる可能性があります。それは、あなた自身の分身である、『お金』に働いてもらうことです。

ある投資家とお話をする機会があり、その方は『お金が手元にあることが不安だ』と語られました。 なぜなら、それだけお金を遊ばせてしまっているからです。銀行に預けてもお金は増えませんが、お金を投資にまわすことで、利益を生み出してくれる可能性があります。

自分の代わりに働いてくれるお金は、まさに『あなたの分身』といっても過言ではありません。

今回のコラムでは、あなたの分身でもあるお金に働いてもらって、定年後に備える方法をご紹介します。

20年間で1200万円の「損」も

不動産投資でも”複利”効果が得られる?
(画像=PIXTA)

将来に備えるためには、お金を遊ばせておかずに、投資にまわして、しっかり稼いでもらうことが大切です。

100万円を銀行に預けていたとしても、金利は0.001%ですから、1年間でわずか10円程度の利息しかつきません。では、貯金ではなく、投資にお金をまわしたらどうなるでしょうか。

40歳のサラリーマンが毎月10万円、年間120万円を投資にまわして、20年運用したケースで考えてみます。

手取り利回り4%で運用できた場合、総資産は約3,600万円、利息収入は約1,200万円にもなります。複利計算では、運用益も元金に加えて運用していくので、長期にわたる投資になればなるほど、より大きな効果を発揮します。

一方で、お金を働かせなかった場合、資産は貯金分の2,400万円に留まります。貯金をしていたばかりに、投資をしていれば得られたはずの20年分の収益1,200万円、1年間では60万円の収益機会を逃している計算になります。

このように、お金を長期で働かせること、しかも複利で運用することは大変なメリットがあります。

そして、それは不動産投資でも同じ事が言えます。

不動産投資の魅力は「月利複利」

ローンで投資用不動産を購入した場合、毎月の家賃収入からローンを返済することができます。

元本の返済が進んでいくということは、不動産に占めるあなたの持ち分、つまり資産が増えていくことと同じ意味です。しかも、この元本返済は年利計算ではなく、月利複利で返済が進んでいきます。

同じ複利計算でも、1年に1回だけ計算される年利複利よりも、毎月計算される月利複利の方が運用効果は高まります。

100万円の自己資金で、手取り利回り4%、2000万円の物件をローンで購入したケースで考えてみます。1,900万円を金利1.65%で35年ローンを組むと、月々の返済額は59,581円となります。

この返済金額は、利息支払い分と元本返済分に分けられます。支払い利息の割合は毎月少しずつ減少し、その分、元本充当額の割合が増加していきます。

2回目の返済額の内訳は、利息が26,079円、元本充当額が33,502円、3回目は、利息が26,033円、元本充当額は33,548円となり、毎月毎月、元本の返済額が増えていきます。

資産の拡大幅が徐々に大きくなるということは、つまり月利複利の効果が働いています。

このように、お金を眠らせておくのではなく、ローンを活用して不動産を購入することで、より効率的に将来に向けた資産形成ができるのです。さらに、家賃収入だけでローンを返済するのではなく、自身の余剰資金も繰上返済に回すことで、資産形成のスピードは加速していきます。

お金はしっかりと働かせよう!

不動産投資では、あなたの分身であるお金が、今度は物件に姿を変えて働いてくれているのです。

これは資産運用の手段だけにはとどまりません。快適な住まいを適正な家賃で提供することは、そこで暮らす入居者の生活を支援することにもつながります。

不動産投資を通じて、定年後も社会とつながりを持ち、社会に貢献することができるのです。

定年後の生活に備えるためには、大切なお金は眠らせておかずに、あなたの分身としてしっかりと働いてもらいましょう。