自筆証書遺言
(画像=PIXTA)
今回の質問
お客様から「遺言を残したいが、どんな方法があるのか」と聞かれました。公正証書遺言や自筆証書遺言があるということは分かるのですが、どちらがお客様に適しているのか分かりません。費用や書き直しという観点で優劣があれば教えてください。

一般的に使われている遺言書は、公正証書遺言と自筆証書遺言である。今回はこの2つを比較しながらどちらがよいか考えていこう。

両遺言を比較すると、手間・費用・実現性という3つの要素で違いが出てくる。

お客様は、まず費用面が気になるだろう(図表)。ただし、筆者としては「実現性」こそが重要だと考える。「遺言書は誰のためか」を考えると、実現しない遺言書では意味がない。

その点では、自筆証書遺言は法務局で文章の審査がなく、財産目録以外はすべて自書が必要であり、かなり負担がかかる。一方、公正証書遺言は無効になることはほとんどなく、手続きも円滑にできる。公証役場では遺言書のとおりに手続きする遺言執行者も指定するよう勧められる。

確かに、遺言書本文作成や証人の立会いといった手間に対して費用はかかるが、実現性という観点から考えれば、公正証書遺言にはそれだけの費用を払う価値がある。

近代セールス
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書き方を工夫すれば書き直しも減らせる