7月7日は七夕だ。将来の夢などの願いを込めた短冊を笹につける子どもたちの姿があちこちで見られるだろう。「子どもたちの夢をなんとかかなえてあげたい」と思うのが親心だが、夢の実現にはお金が必要になることもある。

今回は、子どもに人気の職業と実現するために必要なお金について考えてみよう。

小学生の“なりたい職業”は医療関係が人気

七夕
(画像=PIXTA)

日本FP協会が発表した「2019年度小学生の『将来なりたい職業』ランキング」の結果を見ると、以下のようになっている。

●男子

1位 サッカー選手・監督など
2位 野球選手・監督など
3位 医師

●女子

1位 看護師
2位 獣医
3位 保育士

注目したいのは、男女のベスト3のうち医療関係が3つランクインしていることだ。生命にかかわる仕事だけにやりがいは大きく高収入も期待できる仕事だ。医師や看護師、獣医はいずれも大学進学後、国家試験に合格する必要がある(看護師は大学以外に専門学校への進学の道もある)。これらの職業につくためには、それぞれ以下のような進路を進むのが一般的である。

・医師
医師になるには医師免許が必要だが、医師国家試験を受けるには大学の医学部や医科大学で6年間学ばなければならない。卒業時に医師国家試験に合格して医師免許を取得したあとは、総合病院や大学病院などで臨床研修医として2年以上勤務し、一人前の医師になる。

・看護師
看護師になるには看護師国家試験に合格して看護師免許を取得する必要がある。看護師免許を取得するには、4年制大学の看護学部か3年制の看護専門学校で学ぶことが必要だ。

・獣医
獣医も医師同様、獣医師国家試験に合格し獣医師免許を取得しなければならない。獣医師国家試験を受験するには、大学の獣医学部で6年学ぶことが条件となる。

私大医学部への進学には最低2,000万円が必要!?

医療系の学校への進学は高額になるイメージがあるが、具体的にどれくらい必要なのだろうか。医師の場合、進学先が国公立大学か私立大学かで大きく異なる。

●国立大学の場合

国立大学の場合、大学・学部にかかわらず2020年度の入学金は28万2,000円、年間授業料は53万5,800円(これを「標準額」という)。ただし一部の国立大学医学部はこの額よりも10万円ほど高い。つまり国立大学医学部の6年間の学費はトータルで約350万円となる。

●公立大学の場合

授業料は国立大学と同程度の金額だが、入学金が各大学で異なる。また、大学が設置されている場所の「県内・市内在住者」と「県外・市外在住者」で入学金に差があることも多い。県内・市内在住者が入学する場合は国立大学と同程度の金額、県外・市外在住者は県内・市内在住者の倍以上の入学金がかかる大学もある。

●私立大学の場合

大学によって金額の幅が大きい。学費が高い大学なら4,000万円以上、安い大学でも1,900万円程度かかる。私立大学の場合、最低2,000万円かかると考えておかなければならないだろう。

●看護師の場合

国立4年制大学の入学金・年間授業料は医師の場合と同様なので、4年間トータルで約250万円。私立4年制大学の看護系学部の平均は約648万円である。3年制の専門学校では、公立の専門学校の平均が約127万円であるのに対し、私立の専門学校は約250万円になる。

●獣医の場合

国立大学の場合は医師と同じく約350万円。公立は1校しかなく460万~470万円程度(府内・府外在住者で学費が異なる)だ。これが私立大学の獣医学部になると1,200万~1,400万円程度かかる。

子どもの夢をかなえるためのお金は資産運用で

医療系を目指す場合、国公立の大学に入学すれば約350万円、私立大学に入学すれば1,000万~2,000万円というお金が必要になる。大学や専門学校の数は国公立よりも私立のほうが圧倒的に多く、できれば私立大学に進学することも想定して教育資金を作っておきたいところだ。子どもの将来のために多額の教育資金を用意するには、どうすればよいのだろうか。

低金利の時代においては、銀行預金だけでは、ほとんどお金は増えない。そのため「お金を貯める」だけでなく、「増やす=資産運用」という視点も取り入れて、教育資金を作ることをおすすめしたい。教育資金のための資産運用としておなじみなのが学資保険だ。加入する保険の種類によっては、満期まで保険料を払い込み続けることでお金を増やすことが可能になっている。

また、契約者である親が亡くなった場合、「保険料の支払いが免除され満期保険金が受け取れる」というメリットもある。半面、低金利時代である現在は「増やす」という観点では、あまりお得感が感じられない。さらに保険会社が破綻すれば満期保険金などが減額されるリスクもある。

それ以外の選択肢としては、投資信託が挙げられる。少額から始められることに加えて、運用そのものをプロに任せられることから、投資初心者でも始めやすい金融商品だ。当然元本割れなどのリスクもあるため、預金や保険、他の金融商品などと組み合わせてうまく資産運用を行ってほしい。そうすれば、思い切って子どもの夢を応援することができるだろう。