上昇
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決算書を経営者から取り受ける際に見るべき点・ヒアリングポイントを解説します

3. 前期と比べて売上高が大きく増加している

バンクビジネス6月号
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図表のように売上高が増加し、担当企業の業績が好調であることは喜ばしいことであり、場合によっては追加の融資などの資金セールスに結びつくチャンスも生まれることでしょう。こんなときは経営者も話がしたくて仕方がない状態ですので、しっかりヒアリングを行い今後の活動に結び付けたいものです。

売上高を分解すると、単価×数量と表すことができます。したがって、売上高が増加したということは単価が上がったか、数量が増えたかのどちらかです。もちろん両方が増えてもよいですし、片方が減少してももう片方がそれを上回るほど伸びれば、トータルではプラスになります。

ほかにも、取引先別の分類や多品種の製品を作っているのならば、製品群別の分類などで要素分解することもできます。このような分析が重要なのは、利益率分析を行う際に必須となるからです。

利益率を把握する