確認
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決算書を経営者から取り受ける際に見るべき点・ヒアリングポイントを解説します

5. 前期にはなかった特別損益が計上されている

bb1-21.バンクビジネス6月号
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特別損益とは、臨時的または偶発的に、かつ事業内容とは関係ない部分で発生した利益・損失のことです。

特別利益には、固定資産売却益や投資有価証券売却益、子会社株式売却益、貸倒引当金戻入益などの勘定科目があります。一方、特別損失には、固定資産売却損や投資有価証券売却損、子会社株式売却損、火災損失、災害損失、盗難損失、減損損失などがあります。

特別利益・特別損失と混同しがちな分類として、営業外収益と営業外費用があります。

本業と関わりのない利益や損失であるということはどちらも同じなのですが、営業外損益が毎年継続的に発生する事象に基づくのに対し、特別損益は臨時的、偶発的に発生する点に注意が必要です。また、このことから営業外損益は経常利益に影響を与えるのに対し、特別損益は経常利益には影響を与えず、税引前当期純利益に関係することになります。

赤字回避目的ではないか?