面談
(画像=PIXTA)

第3回目は、損益計算書のうち、販売費及び一般管理費の変化について解説します。販売費及び一般管理費は本連載第1回・2回目で解説した売上高、売上総利益と同様、本業で獲得した利益を表す営業利益を算定するうえで重要な構成要素の1つとなります。

販売費及び一般管理費とは、「企業がモノやサービスを提供するためにかかる費用(販売費)」と「企業全般の事業活動を行うための管理活動にかかる費用(一般管理費)」の合計額を指します。

販売費及び一般管理費は、売上高に連動しやすい売上原価とは異なり、売上高に連動しにくい勘定科目が多く含まれているという特徴があります。極端な例でいえば、管理部門の人件費や事務所の地代家賃などは、売上高がゼロの場合でも費用計上されるため、必要経費や固定費と呼ばれます。

そのため販売費及び一般管理費は、売上規模に大きな変化がない場合には、固定的に発生するものであり、ある程度は企業自身が意図的にコントロールしやすいという側面を持っています。

売上規模の変化がない中で販売費及び一般管理費の変動が見られる場合には、何らかの企業の意図が背景にあることも含め、企業の内部的な動きに注目することが必要です。

販売費及び一般管理費の変化には戦略的背景が?