
(画像=PIXTA)
融資の可否を考えるのではなく融資できる経営へと支援しよう
金融機関の担当者は、融資の可否で態度を変えていないだろうか。財務を過去の実績として見て結論付けるのではなく、将来にわたり経営を導いていく姿勢が必要ではないか。
初めて出会う経営者から融資を相談される。当然、求められる回答は「融資できるかできないか」。しかし、筆者はあえてその二者択一では答えない。融資の可否ではなく、「経営を支援すべきかどうか」で考える。そう判断できる企業には、融資の可否や取引の有無にかかわらずサポートを開始する。
決して難しいことではないのだが、この信念が多くの経営者に響く。経営を改善することができれば経営者に喜ばれ、評判が評判を呼ぶ。おかげさまで、配属時点で120社担当していた筆者の取引先は増えに増え、数年で240社にまで拡大した。