コロナ禍こそ問われる!プロパー融資の進め方
(画像=PIXTA)

Q5 金融機関が資本性借入金を融資する際には何に注意すべき?

資本性借入金を融資する際には、次のような点に注意したい。

①債権保全に必要なリスクコントロールが可能か

資本性借入金は、回収条件に劣後性がある、原則として無担保・無保証など、債権保全の観点からは不利な融資条件となっている。それだけにリスクコントロールできる取引関係が不可欠である。

「事業計画の策定から関与し、計画に適した融資期間を設定する」「自行庫の資本性借入金が他行庫の融資の呼び水となる取引地位にある」「決済口座が自行庫にあり資金の流れを把握できる」──などが条件になるだろう。

②長期的な取引関係が構築できる先か

資本性借入金は、5年超の償還期間が要件となっており10年以上の融資期間となることも少なくない。融資の実行は、長期的に主要取引金融機関となることを意味する。良好な取引関係が築けるような先か見極めたい。

③内部リソースの不足を補う体制を構築できているか

資本性借入金を活用して取引先を支援するということは、事業計画の作成やモニタリングなどで高度なスキルが求められることになる。この点について内部リソースが自行庫にない場合、中小企業再生支援協議会や中小企業診断士などと連携できるかも確認しておきたい。

残存期間に注意