
(画像=PIXTA)
職域セールスではクロスセルが重要と上席から言われますが、なぜ重要視されているのですか? またそれを実践するにはどうすればいいですか?
職域セールスは、自行庫が把握している法人情報を活用して従業員にアプローチできるというメリットがある。特に自行庫がその法人にとってメインバンクとなっているなら、従業員にとっても利用頻度の高い馴染み深い金融機関となるため、アプローチをしやすいはずだ。
こうしたメリットがあるからこそ、職域セールスでぜひ実践したいのが「クロスセル」(複合取引)だ。これは1つの商品・サービスを案内する際に、併せて別の商品・サービスも勧めて両方とも購入してもらうことをいう。
例えば、職域セールスにおいては、毎年、新入社員の給与振込口座を獲得することがとても重要だが、新入社員に自行庫で給振口座を作ってもらうときには、併せてクレジットカード契約や公共料金の引き落とし、定期預金の作成や積立商品の購入などを勧めるだろう。これにより口座獲得だけでなくクレジットカード契約や預かり資産契約が獲得できれば、まさにクロスセルとなる。
クロスセルは、従業員との長期取引にもつながる。今回は法人情報も活用しながら、このクロスセルをどう実践していくか解説する。