ツイッター(NYSE:TWTR)はアメリカに本社を置き、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(通称SNS)であるTwitterを提供している会社です。

同社の提供するTwitterでは、半角280文字以内(日本語・中国語・韓国語は全角140文字以内)でツイートと呼ばれるメッセージを発信できるほか、ダイレクトメッセージ(通称DM)などの機能もついています。

SNSには様々な形態が存在し、なかでも同社の提供するTwitterは交流系拡散型のSNSであると言えます。

ツイッター
(画像=Getty Images)

ツイートを通して他者とオンライン上で交流をしますが、基本的にはそのツイートを誰でも見ることができる点が特徴的です。

同じSNSとしてはFacebook、WhatsApp、WeChat、Instagram、LinkedInなどが挙げられます。

それぞれのSNSの形態や、ターゲット層が異なっているため一概には比較できませんが、それぞれの世界での利用者数はFacebook 23億6,000万人前後、WhatsApp 16億人前後、Facebook Messenger 13億人前後、WeChat 11億人前後、Instagram 10億人前後となっています。

それに対してTwitterは3億3000万人となっています。

日本では比較的メジャーなTwitterですが、世界レベルで見ると利用者はそれほど多くないことがわかります。

本記事ではツイッターの最新決算である2020年第2四半期決算の内容と、今後の株価の推移などについて見ていきます。

決算発表前におけるツイッターの株価等のデータ

ツイッターは7/23の寄り付き前に2020年第2四半期決算は発表しましたので、発表前日である7/22における同社株価の推移について見ていきます。

7/22の始値は36.97ドルであり、その後日中に大きな動きなどはなく、終値は36.94ドルとなっています。

同社の今までの株価の推移について見ていきます。

直近二年は30ドル弱から45ドル前後のレンジで株価が推移していましたが、コロナショックの影響により、4月初頭には20ドル前後まで下落しています。

その後同社株価は順調に回復しており、現在の株価はコロナショック以前の水準と同レベルにまで回復しています。

また同社は株式配当を行っていません。ツイッターはS&P500の構成銘柄の一つであり、7/24時点での時価総額は295億ドルとなっています。

ツイッターの最新決算情報

概要

ツイッターが7/23に発表した2020年第2四半期決算の概要は以下の通りです。

  • 売上高…6.83億ドル(前年同期比18.8%減)
  • 純損益…△12.28億ドル(前年同期比23.48億ドル減)
  • 希薄化後一株当たり純利益…△1.56ドル(前年同期比2.99ドル減)

売上高は前年同期から19%ほど減少し、6.83億ドルに、純損益は前年同期から23.48億ドルほど減少し、12.28億ドルの赤字となっています。

アナリストらによる事前予想では売上高が7億ドル前後、調整後一株当たり純損益は1セントの赤字でしたので、事前予想よりも悪かった決算となっています。

同社が発表した発表文におけるコメントは以下の通りになっています。

私たちの製品の成果は、オーディエンスとエンゲージメントの驚異的な成長によって支えられています。

第2四半期には前年同期比34%増の1億8600万人までmDAUを成長させましたが、これはmDAUの成長を発表し始めた2016年以来、四半期ベースでは最高の成長率となりました。

mDAU(monetizable DAU)とはTwitterで広告を見た一日当たりのユーザー数のことを指します。

mDAUは前年同期比で34%も増加しており、増加率は過去最大となっています。

参考までに今までのmDAUの前年同期比ベースの増加率を載せておきます。

  • 2018年第3四半期…前年同期比9%増
  • 2018年第4四半期…前年同期比9%増
  • 2019年第1四半期…前年同期比11%増
  • 2019年第2四半期…前年同期比14%増
  • 2019年第3四半期…前年同期比17%増
  • 2019年第4四半期…前年同期比21%増
  • 2020年第1四半期…前年同期比24%増
  • 2020年第2四半期…前年同期比34%増

詳細

続いて同社決算をセグメント別に見ていきます。セグメント別の売上高の概要は以下の通りです。

  • 広告収入…5.62億ドル(前年同期比22.7%減)
  • データライセンス及びその他収入…1.21億ドル(前年同期比6.1%増)
  • 総売上高…6.83億ドル(前年同期比18.8%減)

広告収入は前年同期から54.8%減少した5.62億ドルとなっています。

第1四半期では、パンデミックによる広範囲にわたる経済の混乱と、世界的な広告費の大幅な減少により、3月最後の3週間の広告収入が27%減少していました。

第2四半期のほとんどの期間を通じて、3月の水準に比べて緩やかで緩やかな回復が見られましたが、5月下旬から6月中旬にかけては、多くのブランドが米国国内における社会不安の影響で広告の支出を減少させたり、一時停止したりしました。

6月最後の3週間では広告収入は前年同期から15%減少しましたが、米国国内での抗議行動などが収まった後は、広告需要が徐々に改善していきました。

次に地域別の広告収入の売上高について見ていきます。

  • 米国…2.83億ドル(前年同期比25%減)
  • 海外…2.79億ドル(前年同期比20%減)

米国における広告収入は前年同期から25%減少しており、2.83億ドルとなっています。

これはパンデミックや米国国内における社会不安の増大に、ブランドが支出を停止したことの影響を受けています。

海外では前年同期から20%減少した2.79億ドルとなっており、国際市場ではダイレクトレスポンス製品の収益の構成比が高く、第2四半期全体的に好調でした。

また広告商品別で見ていくと、動画広告フォーマットは前年同期から減少したものの、第2四半期においても引き続き広告収入の大半を占めています。

ブランド志向の広告フォーマットから、ウェブサイトのクリックやMAP(モバイルアプリプロモーション)などのダイレクトレスポンス商品へのミックスシフトが見られました。

最後に販売チャネル別で見ていくと、大企業から中堅企業の顧客が引き続き同社広告収入の大半を占めていました。

顧客はツイッターを用いることで、顧客とのつながりを深めることができているとしています。

また同社は広告収入が売上高全体の82%超を占めており、その広告事業を補完するためにサブスクリプションの可能性を含め、新たなビジネスラインを模索しているとしています。

決算発表後におけるツイッターの株価の推移

ツイッターは7/23の寄り付き前に第2四半期決算を発表しましたので、決算発表直後である7/23の同社株価の値動きについて見ていきます。

7/22の終値である36.94ドルに対して7/23の始値は37.65ドルとなっていました。

その後日中にかけて同社株価は上昇し、一時40ドルを上回りましたが、後場ではその上昇も一服し、終値は38.44ドルと前日終値から4%ほど上昇した株価で引けました。

減収減益となり、純損益は赤字であったにもかかわらず同社株価が上昇した要因としては、mDAUの順調な増加が挙げられるでしょう。

同社広告収入の減少は米国国内で発生していた暴動といった社会不安やコロナパンデミックによる影響が大きかったと言えます。

その一方でmDAUは順調に増加しており、社会不安やパンデミックが収束に近づけば、同社の広告収入も増加する可能性が大きく、将来性という観点から同社に対して期待感が高まったため、株価が上昇したと考えることができます。

同社株価の今後の推移としては、mDAUの増加もあり、今後の収益改善が期待できるほか、サブスクリプションビジネスの模索など新たな動きも期待できるため、上昇していくと予想することができるのではないでしょうか。(提供: The Motley Fool Japan

参考元:

Twitter Announces Second Quarter 2020 Results

Q2 2020 Letter to Shareholders


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