執筆者:株式会社ZUU
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「給与」「所得」「手取り」、いずれも似たような言葉ですが、それぞれ意味が少しずつ異なります。ほかにも、給与明細書や源泉徴収票の見方など、給料に関わる言葉や知識については意外と知らないことが多いものです。そこで今回は、会社に勤める社会人なら知っておきたい、給料に関連するお金の基礎知識について解説します。

「給与」「所得」「手取り」の違い、それぞれ解説

給与,所得,手取り
(画像=崇正 魚谷/stock.adobe.com)

「給与」「所得」「手取り」、どれも自分が手にするお金の呼び方ですが、微妙に意味が違います。それぞれの意味を社会人として正しく知っておきましょう。

「給与」とは会社から受け取るすべての収入

「給与」とは、会社から従業員に対して支払われる労働の対価すべてのことです。基本給はもちろん、時間外手当などの各種手当や賞与(ボーナス)も含まれます。

また、給与はお金で受け取る場合だけではありません。現物支給も含まれ、賞与として自社製品を支給されたなどの場合も給与と見なされます。

「所得」とは収入から必要経費を差し引いた額

「所得(給与所得)」とは、年間の給与の合計収入から「給与所得控除」を差し引いた(控除した)金額のことです。給与所得控除は年収に応じて金額が決められています。給与所得控除とは、事業者でいうところの「必要経費」だと考えるとわかりやすいでしょう。

一見すると会社員には必要経費などないように思いますが、仕事用の服や靴、筆記用具などは自己負担している場合が多いでしょう。そのため、会社員も収入を得るための必要経費として一定の金額を「給与所得控除」とすることが認められているのです。

「手取り」とは実際に受け取る額

「手取り」とは、実際に受け取る金額のことです。私たちが自由に使えるお金として、多くの場合、指定した銀行口座に振り込まれます。

給与と似ていますが、違う点は、所得税や住民税、社会保険料などを控除した(差し引かれた)金額であるということです。給与からこれらを控除して支給された金額、これが「手取り」です。

給与明細書の見方とチェックしておきたいポイント

毎月もらう給与明細書にほとんど目を通さない、開封すらしないという人はいませんか?

給与明細書には、支払われた給与額はもちろん、社会保険料や税金など控除金額も詳しく記載されています。社会人として、自分が稼いだお金から何がいくら差し引かれているか、きちんと知っておきましょう。

また、会社から出されているとはいえ、間違いがないとも限らないため、確認しておくことが必要です。給与明細書は一般的に以下の3つの欄で構成されています。それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.勤怠状況
2.支給額
3.控除額

1.勤怠状況

出勤や欠勤、有給休暇の日数、時間外労働(残業)時間などが記載されている欄。間違いがないかチェックしておきましょう。

2.支給額

会社から支給される給与について記載されている欄です。基本給に加えて、時間外手当や役職手当、住宅手当などの各種手当も項目ごとにここに記載されます。

これらの手当の中には月ごとに変動するものもありますし、会社の業績が悪化したときにはカットされることもあります。もらっているお金の合計金額だけでなく、内訳もしっかりチェックしておきましょう。

3.控除額

給与から差し引かれるお金について記載されている欄です。健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料などの社会保険料、そして所得税や住民税、また、会社によっては財形貯蓄分などが差し引かれ、ここに記されます。

これらの金額は年齢や給与の額で変化し、控除額の合計は会社が支給した金額の2〜3割程度になるのが一般的です。

源泉徴収票とは?チェックしておきたい金額

会社からもらうお金に関わる書類は給与明細書だけではありません。年末調整後に源泉徴収票という小さな紙を渡されます。

源泉徴収票とは、「1年間に会社が給料をいくら支払い、税金などがいくら徴収されたか」を記載した紙のことです。いろいろな数字が載っていますが、まずは以下の4つの金額をチェックしましょう。これを見れば、自分の年収や所得の金額などが分かります。

1.支払金額
2.給与所得控除後の金額
3.所得控除の額の合計額
4.源泉徴収税額

1.支払金額

毎月の給料、賞与、各種手当などを含め会社が1年間に従業員に支払った金額の総額です。税金や社会保険料などは差し引かれていない金額です。いわゆる年収であり、転職の際などに尋ねられたら、この金額を答えるのが正解です。

2.給与所得控除後の金額

会社員にとっての必要経費である「給与所得控除」を差し引いた金額です。

3.所得控除の額の合計額

「基礎控除」「社会保険料控除」「生命保険料控除」「扶養控除」など受けられる所得控除の合計金額が記載されています。                                                                    

4.源泉徴収税額

1年間に納めるべき所得税の合計金額です。「給与所得控除後の金額」や「所得控除額の合計額」を使って算出された課税所得に対して、税率をかけて計算したものです。

給料について正しく知り、かしこくライフプランニングを!

給料に関わる言葉や知識は改めて学ぶ場が少なく、意外と知らないことが多いものです。しかし、自分がいくら稼ぎ、どのくらいの税金や社会保険料を納めているのか、正しく知っておくことは社会人として必要です。

また、きちんとチェックすることで、これからの働き方や生き方を見直すきっかけにもなります。結婚や子育て、老後など、人生にはさまざまなステージが待っています。給料について理解をより深め、かしこくライフプランニングしてみませんか?(提供:20代、最高の自己投資メディア UpU

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