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国際組織の議長を務めた、異色の国際派長官が誕生した。

7月20日、金融庁長官に金融国際審議官だった氷見野良三氏が就任した。氷見野氏は、前々任の森信親氏が後任候補として見ていたことで知られており、満を持しての登板となる。

氷見野氏は富山県出身。1983年に東京大学法学部卒業後に大蔵省(現財務省)に入省したが、大学に残って学問(政治学)を続けることが 期待されていたという逸話も残る。入省後も彫刻論、ギリシャ悲劇、易学の著書を発行している異能の人だ。

旧大蔵省の同期には、前財務事務次官の岡本薫明氏、新しく財務事務次官に就いた太田充氏、関東財務局長まで務めてSBI生命保険社長に転 じた小野尚氏がいる。

氷見野氏が2016年から務めた金融国際審議官は長官に次ぐ「次官級」ポストで、財務省でいえば財務官のような立場に当たる。ここから長 官への昇格は初めてのことだ。

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