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制度融資で一気に拡大するも、現場の不安は募る…。
全国で信用保証協会の利用が急増している。全国信用保証協会連合会によると、5月の保証承諾件数は23万4742件、承諾金額は4兆4888億円となった(図表)。件数は前年同月比5・1倍、金額は同8倍で、この額は2019年度通年の半分を超える水準だ。

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新型コロナウイルス対策のセーフティネット4号・5号に加え、5月からの民間金融機関による制度融資で一気に膨れ上がった格好だ。地域内 の金融機関同士で保証枠の取り合いになり、制度融資を信用保証協会に申し込んでも実行まで3カ月・4カ月待ちというケースも珍しくない。
足元では、借り手が返せなくなった際に信用保証協会が代わって返済する代位弁済はまだ大きく増えてはおらず、制度融資を借りた企業が返せなくなったケースもほぼ出ていないという。