史上最高値を年々更新し続ける、米国株指数への注目が高まっています。米国株に投資をしたいと思っても、米国株市場に上場する銘柄は6000以上あります。日本の証券会社でも、半数以上の銘柄が購入できます。これらの銘柄の中から、今後上昇する銘柄を選ぶのは至難の業です。

そこで、この記事で紹介するのが、米国株のETFです。米国株投資の初心者におすすめといわれるETFについて解説します。

米国株のETFとは

米国株,ETF
(画像=PIXTA)

米国ETFとは、米国の証券取引所に上場し、市場で売買できる「投資信託」のことです。S&P500に代表される米国の指数をはじめ、さまざまな指数のベンチマークに運用されることが多いといわれています。

一般の投資信託と違う点は、市場に上場していることです。そのため、株式を売買するのと同じように市場が開いている取引時間中に売買できます。

しかし、その中身は「投資信託」です。

米国株のETFには、NYダウやS&P500といった代表的な株式指数との連動を目指すものをはじめとして、債券の指数に連動するもの、再生可能エネルギーなど特定のテーマの指数に連動するものなど、さまざまな種類があります。それらのベンチマークに則って、組み込まれた銘柄などの運用はすべて資産運用のプロが行っています。

米国ETFが初心者におすすめの理由

日本の証券会社で購入できる3000銘柄を超える米国株の中から、どれがよいか自分で選ぶことは、投資初心者にとって砂漠でダイヤを探すようなものです。しかしETFならば専門的な知識がなくても1銘柄購入するだけで、分散投資が可能です。

米国株のETFはいくつかの種類があり、多くが何かしらの指数と連動するように作られています。そのうちの一つである、S&P500との連動を目指した「バンガード・S&P500ETF」を1銘柄購入すれば、米国株500株に分散投資ができます。

最低単元の1株ずつでも500株を購入するにはそれなりの資金が必要ですが、ETFであれば、少額から投資することができます。まずは試しにお小遣い程度から米国株投資を始めたいという初心者にも手が出しやすい仕組みとなっています。

このようにETFを購入するだけで分散投資を行い、結果としてリスク分散をすることができるのです。

米国ETF投資におすすめの証券会社

ここまでで紹介したように、投資初心者でも簡単に少額から分散投資を始められるのが米国ETFの魅力だ。

米国ETF投資を始めるのにおすすめの証券会社を紹介しよう。

証券会社 米国ETF
取扱数
手数料
(税抜)
米国ETF取扱数No.1
NISA口座なら
買付手数料実質無料 楽天証券
公式サイト
311銘柄 約定金額の
0.45%(※)
米国株取引で
最大30,000円
キャッシュバック
マネックス証券
公式サイト
303銘柄 約定金額の
0.45%(※)
為替手数料が安い
SBI証券
公式サイト
294銘柄 約定金額の
0.45%(※)
※2020年8月26日現在
※各社最低手数料は0ドル
 上限手数料は20ドル (税抜)


ここからは上記の3社の米国ETF投資における特徴を紹介していこう。

楽天証券の米国ETF投資

米国ETF投資を始めるなら一番おすすめしたいのが楽天証券だ。楽天証券の米国ETFにおける魅力は2つ、「米国ETFの銘柄数」と「米国ETFの買付手数料」だ。

まず楽天証券の米国ETFの取扱銘柄数は311本と国内証券会社最多だ。買付手数料が無料の銘柄も9本あり、豊富な銘柄から優良ETFを選べるのが嬉しい。

さらに楽天証券の米国ETF投資での一番の魅力は、NISA口座での買付なら全ての銘柄で買付手数料をキャッシュバックしている点だ。
実質手数料無料で米国ETFに投資できる上、NISA口座なら利益に対する税金もかからないので、利益を最大化できる。

>>楽天証券の詳細はこちら

マネックス証券のETF投資

マネックス証券も米国ETF投資におすすめの証券会社の1つだ。

マネックス証券は米国ETFの取扱銘柄数では楽天証券に一歩劣るものの、個別株も含めた米国株の取扱数では3,600銘柄以上と国内証券会社で最多だ。
米国ETFだけでなく個別株にも幅広く投資したいならマネックス証券での口座開設を検討してもいいだろう。

現在マネックス証券では、米国株取引開始から20日間の米国株の取引手数料を最大30,000円キャッシュバックするキャンペーンを実施している。

>>マネックス証券の詳細はこちら

SBI証券の米国ETF投資

SBI証券の米国ETF投資における魅力は、住信SBIネット銀行との外貨入出金サービスを使うと、為替コストが安くなる点だ。

他の証券会社では日本円から米ドルへの為替手数料は25銭程度かかるが、住信SBIネット銀行の米ドル為替コストは4銭と割安になっている。

住信SBIネット銀行を使えばSBI証券への入出金も無料になるので、SBI証券で米国ETF投資を始めるなら住信ネット銀行での口座開設も同時に申し込むといいだろう。

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米国ETF(アメリカETF)の3つの特徴

ここでは、米国ETFの特徴を分かりやすいよう3つの項目に分けて紹介します。

・リアルタイムで取引できる

米国ETFは、中身は投資信託でありながら、米国株式市場に上場しています。上場企業の株式と同じように価格の変動を見ながら、株式市場でリアルタイムに売買できます。

一般の投資信託の場合、取引価格は1日1回夜に確定する基準価額が適用されます。注文を出した時点では約定代金がいくらになるか分からない投資信託に比べて、その場で約定価格を知りたい人にもETFはおすすめです。

・リスクを分散できる

ETFは、株価指数を構成する数多くの銘柄をポートフォリオに組み入れた平均値でできています。そのため、1つの銘柄に投資する場合よりもリスクを分散できるというメリットがあります。

投資の基本は分散投資ですが、投資を始めたばかりの少額ではそれほど多くの分散を行うことはできません。また投資の知識がなくても、専門家による采配でリスク分散投資ができる便利な商品です。

・低コストで運用できる

米国ETFは、経費率(投資信託でいう信託報酬)が低価格に設定されています。一般的な投資信託の信託報酬と比べても、米国ETFの経費率は安い傾向があります。

この経費率は、ETFを保有する期間中、継続的に発生するコストです。できるだけ安いというのは大きなメリットになります。

ETF市場が成長する背景

近年、証券投資の収益率が低下する中、アクティブ運用が市場平均に勝てない状況も相まって、米国を中心に投資家のコスト意識が高まっています。こうした背景から、低コストが魅力的なETFの成長につながっています。

ETFは1990年代前半に商品化され、2000年代前半以降で本格的に成長しました。その後、ETFの種類・銘柄が充実することで、機関投資家の間でもETFの活用が増加しています。機動的なポートフォリオの変更やヘッジ手段、アクセスしにくい市場への投資といった目的で使われるケースが多くなっています。

米国ETFは品揃えが豊富

海外のETFは米国が多くを占めており、日本で現在、200本ほど上場しているのに対し、米国ではその10倍近い数が上場しています。

ヨーロッパ、アジアなどのまとまった複数の国や地域などの、株価指数に連動するETFをはじめ、「金融」「IT」など特定の事業の株価指数に連動するETF、国やさまざまな種類の債券の指数に連動するETFなどがあります。

さらには、水やバイオ、環境といったテーマや、金、農作物といった、特定の商品の指数に連動するETF、海外不動産投資信託である海外REITなどの指数に連動するETFなど、ありとあらゆる指標に連動するETFが作られています。

そのため、ポートフォリオのバランスを調整するものとしても広く使われています。

米国株のETFを選ぶときの3ポイント

では、そのように多くの米国ETFの中から、どの銘柄を選んだらよいのでしょうか。ポイントを3つに分けて紹介します。

・経費率は安いか

分散することを目的としてETFを選ぶ投資初心者の場合、利益や利回りを狙わない分、注意するべきポイントはコストとなります。そのため、米国ETFの主なコストとなる経費率が安い銘柄を選ぶことが重要です。為替手数料など国内株式にはないコストも発生することに注意が必要です。

・流通量は多いか

ETFのメリットの一つに、価格変動を見ながらリアルタイムで取引できる点があります。このメリットを最大限生かすために大切なのは、日々の出来高が多い銘柄を選ぶことです。出来高が少ないと、思いどおりのタイミングで取引できないケースもでてきてしまいます。

・ポートフォリオは自分の投資スタイルに近いか

米国ETFのポートフォリオは、高配当利回り銘柄を集めたETFやS&P500構成銘柄のみを集めたETFなど、それぞれに特徴があります。自分の目的にあった投資スタイルのETFを選ぶことで、できるだけ少数で目的をかなえることができます。

高配当利回り銘柄おすすめETF3選

高配当利回りを目的にしたETFのうちおすすめの3つをご紹介します。

・「バンガード米国高配当株式ETF」

FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスをベンチマークに大型株中心の構成。長期にわたり、安定的に分配金を得たい人に適しています。

・「iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF」

モーニングスター配当フォーカス指数をベンチマークと、財務状態が健全で質の高い75銘柄で構成。対象銘柄が少なめなので、リスクの分散効果は限定的です。

・「SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF」

S&P500指数採用銘柄のうち、高配当銘柄を採用しているS&P500高配当指数をベンチマークとして、同指数と連動するように運用されています。分配金利回りは6.07%です。

S&P500構成銘柄おすすめETF3選

S&P500は、2つある米国株市場に上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を浮動株調整後の時価総額比率で加重平均し、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスにより算出された指数です。

・「SPDR S&P500(SPDRトラストシリーズ1)」

米国を代表するS&P500に連動するETFとしては米国で最も古く、人気の銘柄。流動性が高いため、売りたいときに売ることができるというメリットがあります。

・「SPDRポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF」

S&P500の採用銘柄のうち、高配当利回りの上位80銘柄で構成されるS&P500高配当指数をベンチマークに運用。利回りを重視した不動産セクターと一般消費財セクターへの投資比率が高いので、景気下落局面ではボラティリティがやや高くなる点が特徴です。

・「iシェアーズ・コアS&P500 ETF」

米国の大型株で構成されるS&P500指数と同等の投資成果を目標としたETF。米国株式市場の大型株のパフォーマンスと値動きが連動します。

ナスダック100指数連動おすすめETF3選

ナスダック市場に上場している2677銘柄(2019年9月末現在)を時価総額加重平均して算出された指数です。1971年2月5日の株価を基準値100としています。

・「インベスコ QQQ トラスト シリーズ1 ETF」

ナスダック100指数に連動する投資成果を目指しています。組み入れ銘柄はアップルやマイクロソフト、アマゾン、フェイスブック、インテルなどIT関連の比重が大きく、値上がり益を狙っています。

・「NEXT FUNDS NASDAQ-100®連動型上場投信」

ナスダック総合指数から、金融以外のセクターで時価総額と流動性が最も高い100銘柄程度で構成されるナスダック100指数への連動を目指すETFです。

・「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」<大和アセットマネジメント>

米国の株式に投資し、円ベースのナスダック100指数の動きに連動した投資成果を目指すETFです。

米国ETFを購入する際の注意点

米国ETFのメリットを生かす投資をするためにも、注意しておくべきポイントを確認しておく必要があります。

ETFは、対象指数などの値動きとETFの基準価額の値動きが一致するように運用されています。しかし、配当落ちによる要因や分配金の希薄化・濃縮化、有価証券の組入れコストなどの費用が生じるなどの理由から、対象指数などと基準価額の値動きが一致しない場合があります。基準となる指数が上がっているからといって、必ずしもETFも上がるとは限りません。

高利回りのETFには、赤字業績が続いている株式や、信用格付け「B」銘柄の社債などの投資比率が高いという潜在的リスクがあります。高利回りを基準に選ぶ際は、利回りがせいぜい5%までのETFを選ぶのが無難です。5%以上の場合には、S&P500やナスダックなどから組入銘柄を選んだETFなら比較的安心と言えるでしょう。

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