執筆者:株式会社ZUU
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雨の日,映画
(画像=konstiantyn/stock.adobe.com)

ぱっとしない天気が続くと、つい気分も沈んでしまいがちな梅雨……。しかしその分、映画や読書などにどっぷりと没入できる絶好のタイミングでもありますよね。本記事では、作中で“雨”が大きな意味を持ち、かつ人生にとって重要なテーマが織り込まれた映画を3本チョイスしました。名作映画を通じて、アンニュイな雨の日を意義深く充実したものにしてみてはいかがでしょうか?

『ショーシャンクの空に』(1994年・アメリカ)

雨の日,映画
(画像=UpU編集部)

スティーブン・キングの小説『刑務所のリタ・ヘイワース』をフランク・ダラボン監督が映像化した『ショーシャンクの空に』は、言わずと知れたヒューマンドラマの名作です。しかし意外にも公開当初は大ヒットを収めたわけではありませんでした。1994年のアカデミー賞には7部門でノミネートされるも、無冠という結果になっています。

テレビでの放送やレンタルビデオを通じて評価を高め、1990年代を代表する映画として徐々に評価を確立した作品です。真面目な銀行員である主人公のアンディ(ティム・ロビンス)は「妻とその愛人を射殺した」という無実の罪によって、劣悪な環境のショーシャンク刑務所に服役することになってしまいます。

刑務所の財務経理や図書係として見事な手腕を発揮し、「調達屋」のレッド(モーガン・フリーマン)をはじめ所内の囚人たちの信頼を獲得。しかし同時に、所長や刑務官からさまざまな妨害行為を受けていきます。

同映画は、苦しい環境にあっても決してあきらめずに知恵を働かせ、他者への思いやりや人間としての尊厳を失わない大切さがテーマです。

また雨に打たれるティム・ロビンスの姿が印象的なキービジュアルからも分かるように、クライマックスでの雨が非常に重要な意味を持っている作品でもあります。“ネタバレ”になってしまうため詳述は避けますが、まさに雨の日に見るにふさわしい名作だと言えるでしょう。

『マグノリア』(1999年・アメリカ)

雨の日,映画
(画像=UpU編集部)

ベルリン国際映画祭で最高賞である金熊賞を受賞し、ポール・トーマス・アンダーソン監督の出世作となったのが『マグノリア』です。

ロサンゼルス郊外のある街を舞台に、一見無関係な人たちの運命が複雑に絡み合う群像劇。ボリュームは圧巻の190分です!雨の日かどうかはさておき、時間がたっぷりとあるときに見るべき映画であることは間違いありません。

ある特定のエリアにおける複雑な人間模様を描くスタイルは、ポール・トーマス・アンダーソン監督が敬愛するロバート・アルトマン監督の『ナッシュビル』や『ショート・カッツ』を連想させます。

人気クイズ番組の司会者とその娘、同番組の初代チャンピオンの元天才クイズ少年と現天才クイズ少年。病に冒されて余命いくばくもない元番組プロデューサーとその後妻、絶縁した息子、付き添いの看護師、そして司会者の娘に恋をするLAPD(ロス市警)の警察官……。彼らは皆なにかしらの傷や秘密を背負って生きています。

あらゆる歯車が噛み合い、物語が臨界点を迎えたときにやってくるのが映画史上に残る衝撃的な“雨”のシーンです。その雨は登場人物たちの怒りや悲しみをきれいさっぱり洗い流すようなものではありません。

しかしだからこそ、ほのかな希望の光が射し込むラストシーンが胸を打ちます。「終わりのない苦しみに救いや癒しはあるのか」「人を許すというのはどういうことか」といった、普遍的な問いへの一つの答えをぜひこの映画から見つけてみてください。

『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年・アメリカ・スペイン共同)

雨の日,映画
(画像=UpU編集部)

名匠ウディ・アレン監督が手がけた近年の作品のなかでも、『ブルージャスミン』と並んでとりわけ高く評価されている『ミッドナイト・イン・パリ』です。

古今東西の文化人たちが入り乱れる1920年代のパリと、現代のパリが交錯する幻想的なストーリーはもちろん、雨が降るパリの街を美しく切り取ったロマンティックな映像美は、多くの映画ファンをとりこにしました。

映画の脚本家であるギル(オーウェン・ウィルソン)は、フィアンセのイネズ(レイチェル・マクアダムス)とパリに訪れます。

ギルは小説を執筆しようと悪戦苦闘しているものの、パリに降る雨を見て「美しい」と陶酔する芸術家肌の彼の言葉は周囲になかなか理解されません。するとある夜、真夜中の街をぶらついていたギルは、自身が愛する1920年代のパリに迷い込んでいたことに気がつきます。

アーネスト・ヘミングウェイの小説『移動祝祭日』に描かれていたように、文化の成熟期にあった当時のパリ。映画では歴史に名を残す芸術家たちが続々と登場します。

彼らの作品に触れてきた人は主人公のギルと同様に胸が躍ることでしょう。ウディ・アレン作品らしい、ちょっぴり意地悪で知識をひけらかすような要素はそのままに、軽やかなタッチである種の“創作論”が語られているところも注目すべきポイントです。

過去のパリにベル・エポック(古き良き時代)を感じる懐古主義的な考え方を持つギルは、物語の最後にある決断を下します。クリエイターを目指している人や、雨に対してネガティブな印象を抱いている人にこそ見てほしい名作です。

雨の日に見ることで“刺さる”映画もある

古くはミュージカル映画の歴史的な傑作であるジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』(1964年)、近年では新海誠監督のアニメーション映画『言の葉の庭』(2013年)など、雨のシーンが美しく描かれた映画は枚挙にいとまがありません。

ごく単純な映像表現としても登場人物たちの心理描写の面においても、“雨”というものが映画にとって大きな意味を持っていることは間違いなさそうです。

いずれにしても雨が続いて少しブルーな気分になっているときこそ、深いテーマを持つ作品は胸に刺さりやすくなるもの。たまには「せっかくの雨だから」という心持ちで映画を楽しんで、好きなだけ思索にふけってみてはいかがでしょうか?(提供:20代、最高の自己投資メディア UpU

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