長期化するコロナ危機
(画像=takasu /stock.adobe.com)

新型コロナウイルス問題は、終息に向かうどころか、さらなる拡大の様相を呈している。各国経済は大きな打撃を受け、金融マーケットも、一時期の大暴落からは一定の回復を見せているものの、変動の大きい、先行きの見えない展開を続けている。今後の感染拡大次第では、何が起こっても不思議ではない状況にあると言えるだろう。

そんな中、お客様の資産を守り、また育てていくためには、FPとしてこれからどんな運用アドバイスをお客様に行っていけばいいのか。本特集では、マーケットの近時の動きや今後の展望も踏まえ、いま求められる資産運用アドバイスについて具体的に考える。

2月から3月にかけての大暴落のあと、ある程度は持ち直してきたとはいえ、ボラティリティが大きい、不透明な状況が続くマーケット。 その中でFPには、お客様に対し、どのような運用アドバイスが求められるのか。資産運用に強いFPの第一人者であるFPアソシエイツ& コンサルティング代表取締役の神戸孝氏にお話を伺った。

神戸 孝
(画像=ファイナンシャルアドバイザー)

――今回のコロナショックでは、最初、2月19日の北イタリアでの感染者急増をきっかけに、世界的株価暴落が起こりました。そこから3月下旬にかけての暴落の過程をどのようにご覧になっていましたか。

神戸 一言で言えば驚きでした。今回の株価暴落は、これまでの暴落とは全く性質が違うものです。従来の株価暴落というのは、リーマンシ ョックなどもそうだったように、マーケットの中に何らかの原因があり、それによって引き起こされたものでした。そうした暴落については、それなりに多くの人が経験してきたわけですが、今回のようなパンデミックによる、これほどの株価下落というのは誰も経験がありませんでした。

コロナ問題の広がりや終息について先が読めないということもあり、その驚きが恐怖に変わりながら世界中に広がっていったのが、2月か ら3月にかけての暴落だったと思います。

――ただ、大暴落のあと、一進一退はあるとはいえ、株価は持ち直してきました。これはやはり、金融緩和が支えているということですよね。

神戸 それに尽きるでしょう。金融緩和でジャブジャブとも言える、かつてない規模の資金余剰状態がつくられて、その結果、行き場のない お金が、他と比較すれば株式のほうがいいかな、といった格好で動いている。それが足元で見られている状況でしょう。

コロナ禍自体は、まだ全く終息のめどが立っていないわけで、いったん持ち直したとはいえ、マーケットの先行きが不透明な状況であること に変わりありません。

「趣味の投資」か「仕事の運用」かで受ける影響は異なる