
(画像=cassis/stock.adobe.com)
コロナ相場でマーケットのボラティリティが大きくなっている中、重要となってくるのがポートフォリオの適切な見直しだ。ここでは3つのケースについて、その具体例を紹介する。
ケース 1 リスク過多になっているポートフォリオの見直し
- お客様の属性
- ・64歳男性
・妻との2人暮らし
・元建設会社の管理職で、リタイア後に復職
各国政府と中央銀行の積極的な財政出動、金融緩和政策により、株式市場は2020年7月現在、一旦回復した兆しが見える。
しかし、実質的に経済活動を止めた影響は予想以上に大きく、国際通貨基金(IMF)は6月発表の最新の世界経済見通しで、今年の世界全体の成長率を4月時点の予想から大幅に下方修正した。
足元においても新型コロナウイルスの感染拡大は続いており、第2波は避けられない状況だ。
こうした不透明感が強い環境では、決して楽観視することなく、ポートフォリオ全体のリスクを下げることが重要になる。
本ケースのお客様は定年退職して一度完全にリタイアしたものの、現在は復職しており、年金収入に加えて、一定の労働収入を得ている。今回保険相談に来られたのをきっかけに、ライフプランと運用ポートフォリオのチェックを行うことになった。