コロナ相場を踏まえたポートフォリオの見直し
(画像=Marco2811 /stock.adobe.com)

コロナ相場でマーケットのボラティリティが大きくなっている中、重要となってくるのがポートフォリオの適切な見直しだ。ここでは3つのケースについて、その具体例を紹介する。

ケース 2 新興国ファンドの比率が高いポートフォリオの見直し

お客様の属性
・67歳女性
・年金収入と投資信託の分配金で生活
・複数の金融機関で取引

投資信託を選ぶ際に、分配金を受け取ることができるファンドを好むお客様は依然として多い。

投資信託協会の調査によれば、毎月分配型投資信託の魅力として、「分配金を受け取ることで安心できる」と回答した人の割合は62%にも上る(投資信託協会:「2019年度投資信託に関するアンケート調査報告書」)。

この数字は前回2018年の調査から4・8ポイントも増加している。また調査では、年金補完の手段として、投資信託の分配金を目当てにしている傾向がうかがえる。

本ケースのお客様もそのような一人である。基準価額が低くて、毎月分配金が出るファンドを中心に選んでいた結果、ポートフォリオに占める新興国ファンドの比率が高まってしまっていた。期待していた分配金が出ている間は心配していなかったものの、近年分配金の引き下げが相次いでおり、不安を感じて相談に来られた。

あらかじめ述べておくと、筆者は毎月分配型投資信託を否定する気はない。取り崩すステージにある高齢者層にとっては、少ない公的年金を補うという点で、毎月分配金が支払われるファンドを好む気持ちも理解できるためだ。

分配金に対する正しい認識を持ってもらうことはもちろん必要だが、お客様のニーズがある以上、それに応えようとする販売現場の対応は間違いではないと思っている。

分配金支払いの持続可能性も説明