マーケットや運用商品
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コロナ禍が続き、先の読めない状況となっているマーケットや運用商品について、お客様の質問にFPとしてしっかり答えることができるよう、ここでは6つの質問を想定し、解説する。

質問1
景気後退が明確な中、株価が一挙に下落せず、一進一退なのはなぜか。これってバブルなのか?

国際通貨基金(IMF)は、2020年の世界経済の成長率をマイナス4・9%と予測した。コロナ危機以前の2019年のレベルを取り戻す時期については、専門家の予想は2021年後半から2022年との見解が目立つ。

しかし、株価の動きは、こうした予測とは大きく異なる。日本株の動きで見ていこう。

今年1月に2万4000円台に乗せた日経平均株価は、3月19日に終値ベースで1万6552円の安値を付けたが、政府・日銀が発表する施策やNYダウ工業株30種平均(以下「ダウ平均」という)の急上昇などにより再び上昇。6月8日に2万3000円台まで値を戻した。

その後は一進一退の状況にあるが、金融マーケットが足元の経済から乖かい離りして堅調に推移する期待先行の相場となっている。

「この株価はバブルなのか?」という問いであるが、調整局面を迎える危険性を抱えているとの見立てからすれば、バブルと言えるのではないだろうか。期待に支えられた相場は、その期待が続かなくなったり、あるいは失望されたとき、変調をきたすことになると思われる。

以下、株価が高値圏で「一進一退」に推移している背景などを整理しておこう。

背景には中央銀行の大規模な金融緩和